読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1976年10月発行 広報よみたん / 16頁

1973年10月号 明治パワーいかんなく発揮 第一回村老人運動会

一九七三年十月号
明治パワーいかんなく発輝 第一回村老人運動会
 「明治パワー健在なり」ーと秋晴れの去る一日、村老人クラブ主催(渡久山朝盛会長)の第一回村老人
大運動会が村総合グランウドで行なわれました。
 老人運動会は県下でもはじめての催しとあって各方面から注目され、中老連の与座成一会長も見えクラブ員を励激していた。
 この運動会は、村内の老人が運動を通して健康の保持と、生きがいと、社会活動への参加意欲を高めると共に、一般の老人に対する深い理解と関心の高掲を図り併せて老人福祉の増進に資することを目的として行なわれたもの。
 この日は早朝から老人クラブ員がつめかけ、またおらがじいさん、ばあさんが出場するとあって家族も弁当持参で大会場に詰めかけ三千人余の大観衆でにぎわった。
 大会場は、競技の始まる前から各老人クラブの応援合戦がくりひろげられ、ドラ、大鼓と共に指笛が鳴り響き花やかな応援合戦がくりひろげられた。
 競技種目はゲーム中心に十種目行なわれ、お年寄りの健康を考えての競技種目だった。かけっこ競争も最高三〇メートルと短かく元気のいいじいさん達はもっと走らせてくれとせがむ姿も見られた。
 各競技とも笑の禍をまき散らす種目でとくに「ケツ圧測定」競争には、日頃気にする血圧も何んのそのと大きなケツを振りかざし、「ドカン」と風船を割る「ケツ圧測定」には会場いっぱいの大観衆から爆笑また大爆笑の連続だった。
 また、長浜区老人クラブから伝統の棒術が披露されみごとな棒さばきに万雷の拍手と指笛が会場いっぱいにこだま、ドラ、大鼓の鳴り響く中で控席の老人達は興奮する余り、こぶしを振りかざしている老人等が見うけられた。その中でも飛び入りの術者も見られ特に長浜出身の金城太郎氏は今年トーカチを迎えた一人だが若者に敗けてなるものかと意気盛んに昔きたえた棒術を披露し会場から万雷の拍手を受けていた。
 はじめての老人運動会とあって、老人の体を心配するむきもあったが、各老人とも、おらたちの運動会だと意気さかんに子供たちの見守る中でたのしい一日をすごしていた。

※写真は原本参照

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