昔は琉球松の群生地
ー恋の語らいに特等席ー
「上り下り口説」で有名な残波岬は本村の西の半島にあってその断崖絶壁は三〇メートルにおよび、これにぶち当って砕ける波涛はまさに雄大である。また航路の安全標識ともいえる沖縄一の無人灯台もあり休日ともなれば行楽客でいっぱいになる新名所でもある。
この残波岬一帯は戦前琉球松やソテツがうっそうと群生し自然に恵まれた風光明媚なところであり、明治の青年はよくここで残波の潮騒を聞きながら恋を語らったという。
だが、第二次大戦の戦火によってほとんどの樹木が焼き払われ、昭和四九年十一月の開放時まで米軍の実射演習場と使用され、表土は赤はだにむき出し昔を語らう面影はどこにもない。
しかし、この地は、中部の海洋レクリェーション拠点である恩納海岸と中部都市圏との接点にあり、二〇万坪余の芝地は県下随一であり、夏ともなれば内外の行楽客でにぎわいをみせるところです。