読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1976年11月発行 広報よみたん / 6頁

読谷飛行場内米軍アンテナ設置反対村民大会 猛雨の中に820名の村民が参加 村の総合開発構想の阻害となるアンテナ設置は断固阻止!

読谷飛行場内米軍アンテナ設置反対村民大会
猛雨の中に820名の村民が参加
村の総合開発構想の阻害となるアンテナ設置は断固阻止!
 「反戦平和をめざし基地の拡大強化を阻止し所有権の回復をかちとろう」など三つのスローガンをかかげ読谷飛行場内米軍アンテナ設置反対村民大会(読谷飛行場用地所有権回復支援共闘会議ー議長山内徳信主催)が去る十月二十三日午後二時から飛行場内のアンテナ建設現場(旧読谷国民学校跡)において開かれた。
 この日は、どしゃぶりの雨の中、読谷飛行場用地所有権回復地主会をはじめ、一般村民、それに村内各種民主団体など八二〇名の村民が参加して開かれた。
 この日は横なぐりの雨の中、参加者は雨カッパ、長クツで身を固め「アンテナ設置断じて許さんぞ」「村民総決集して即時中止させよ」などと、米軍の村民無視のやり方に激しい怒りをぶちまけた。
 読谷飛行場内への米軍アンテナ設置問題が発生したのは去る七月十二日、村民からの通報で知らされた。このアンテナ設置の目的は米軍那覇空軍基地からカテナ飛行場へ移駐されたP3対潜哨械機との交信用として使用されるアンテナで、現在、基礎コンクリートの流し込みとケーブル配線のあな掘り工事は終えている。その中で、読谷飛行場用地所有権回復地主会(池原昌繁会長)では、地主の間に所有権回復の気運が高まっている中で、住民無視の基地建設は断じて許せない。また、戦後処理がなされてない読谷飛行場地内にアンテナを設置することは我々の要求である所有権回復が困難になるため、絶対に認められない。政府の県民への交約である基地の整理縮小に反し、基地の固定化へつながるものであり、アンテナ設置計画の撤回を米軍をはじめ、関係各省庁に要請し続けてきた。しかし、進展なき闘いに地主の結束力はより強く、要求が受け入れられない場合には地主会の総力を結集して祖止行動を展開すると、これらの要求貫徹に向けて去る十月六日から「すわり込み闘争」が展開されてきた。闘争参加の地主はほとんどが老人で占められ、「三十三年前うばわれ

※写真「(写真)雨の中で身じろぎもせず大会を盛りあげた参加者、その顔々33年前うばわれた土地をかならずこの手に・・と」は原本参照

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