読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1977年2月発行 広報よみたん / 12頁

(成人式)おめでとう「はたち」515名が成人を迎える

 一月十五日は成人の日。県内で一万三千人余の若人が晴れて大人の仲間入りをした。本村においても男二七一名、女二四四名、あわせて五一五名が成人を迎えた。村では、その前途を祝福する第十三同村成人式を読谷中学校体育館において午後二時から開き、大人の仲間入りをした若人の門出を祝った。
 この日は天候にもめぐまれ男子はパリッとした新調の背広姿、女子はきらびやかな日本髪に振り袖姿、会場内は開式前から若さがみなぎっていた。だが、若人等は大人社会へのパスポートを手中し未知の可能性への挑戦ラインとあって式典に臨む姿はちょっぴり緊張しきっていた。
 式典は宮城教育長による開式の辞のあとはたちの歌斉唱ではじまり、そのあと山内村長から式辞が述べられた。山内村長は「皆さんは過去二〇年間に亘る幼少時代を、ご両親をはじめ、周囲の方々の深い愛情と疵護のもとに、学業に、心身の鍛れんに精進を重ねてきましたが、今日からは成人として大人社会の数多くの権利が与えられます。まことに意義深いものですが、これを裏返していえば、社会人としての重い義務が、それぞれの双層に負うこと、になったという自覚も同時になされなければならず、次代のホープとして、また、若者らしいエネルギィシュな実行力を持ちまして、地域社会の発展のために尽力していただきたい。」と式辞を述べた。また、山内村長は「若い無限にみちあふれる若い青年諸君よ物情騒然とした中で、苦しい時こそ希望に燃ゆるものであり、苦しい時こそ活力がみなぎるものです。希望と夢をいだき、小さなことでも勇気をもって行動をとり、これが結集してこそ明るい住みよい社会が築かれるものです。」と例の「山内節」でで成人者を激励した。
 また、来賓として参列した知花英夫県議会議長、新垣秀吉村議会議長からも祝辞があり成人者の門出を祝福した。これに対し、成人者を代表して新垣亮君(宇座)、江田ルリ子さん(渡具知)二人から「社会人としての責任を重んじ、住みよい郷土づくりに頑張りたい」。と答辞が述べられた。
 式典後、茶話会がもたれ仲間同志、来賓も交えつつ交流しあった。舞台においては青年会仲間による歌声あり、踊りありで終始華やかなムードがただよい午後六時すぎまでにぎわった。
 尚、この日の式典で沖縄婦人少年室の伊波圭子氏にる「新しい時代を築く若者たちへ」と題し記念講演もありました。(写真)はたちおめでとうと山内村長より記念品を受ける日本髪のよくにあうお嬢さん。

※写真は原本参照

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