〔207号2・3ページの続き〕
第一次産業の振興のための施策
第一次産業、特に農業については、近年、その見直し論が叫けばれ、国民が真剣に農業問題を考えはじめてきました。
本県の置かれている恵まれた亜熱帯的自然条件の下で本村の立地条件と現在の経済状況、将来への展望を基にして考えてみた場合に、地道ではあるが着実に村民の生活を向上安定させる方策として、第一次産業の振興がきわめて重要な課題であります。その課題に応えるため農業振興地域の整備計画を立て、有効な土地利用という観点のもとにその準備体制を整えてきたのであります。
本年度の主な事業は、農業生産の振興を図るため、農業生産基盤の総合的整備と機能的に関連する農村集落内道路等を整備し、住みよい豊かな村づくりを目指し、国県補助による座喜味地区農村基盤総合整備事業(二年目)を継続実施してまいります。
第一次農業構造改善事業第三年目を迎え、農業生産団地育成と、農業近代化施設、農業機械導入等の事業として
①共同利用ハウス設置事業
②共同利用農機具設置事業
③共同農機具保管施設事業
④共同畜舎施設事業
等を推進いたします。
一方、養豚団地育成パイロット事業は二年目継続事業になります。これらの事業は施設の団地化、高能率集団的生産活動を推進し、農家所得の向上を図るとともに、農家の生産意欲の高揚と農家経営の安定をねらいとするものであり、本村の第一次産業のパイロット的役割を果させることを目的として、本年度も鋭意努力をしていく考えであります。
社会福祉の増進のための施策
本村は人口二五、○○○余人を有し、県下町村第二位の大きな村であります。人間の健康維持増進と社会生活に医療施設は必要不可欠な要素でありますが、村内には医療施設がなく、遠く村外の医療機関に依存してきたのであります。
村民の健康保持を図ることは、村政の最も重要且つ緊急課題でありました。本村の長年の悲願であり、又村婦人会をはじめ、各種団体から「病院」が必要だとの強い要望がありましたが、本年度の最も大きな事業として、六〇〇余平方メートルの「村立診療所」を建設し、本村の医療行政を確立していきたいと思います。用地の取得にあたりましては、該地域の地主会をはじめ、関係地主の心からなる御協力と議会をはじめ関係者各位の深い御理解と御協力の賜であります。
老人福祉施策の一環として、新規に「独居老人対策」を講ずることにいたしました。この制度は、一人暮しの老人が増えつつある今日、対象者は村民にして六五才以上の一人暮し老人で実態を調査し必要性のある方に毎日無料で健康飲料を配達し、配達する人が一声かけながら、老人の健康の安否を確め、不慮の事故等の防止に役立てようとするものであります。
社会福祉協議会の組織の強化として、今日まで関係者が中心になって「地域に根ざした村民ぐるみの福祉活動」を目指して努力してまいりましたが、昨年九月社会福祉協議会が、社会福祉法人として認可され、法人格を取得いたしましたので、それに相応しい活動を進めるため、陣容の確立と指導育成を強化していく考えであります。
生活環境の整備に関する施策
生活環境の整備は、明るい住みよい村づくりの基本的条件であり、村民の文化的生活向上のため重要な事業であります。人間生活に欠くことのできない水の問題は、抜本的に解決しなければなりません。昭和五一年度の水道幹線敷設事業に引き続き今年も、不良給水地域解消として、渡慶次、儀間、瀬名波地内の配水管敷設工事と座喜味城跡後方に次年産計画の配水池建設と関連する送配水管敷設工事の事業を進めてまいります。道路の整備事業も今年も引き続げ計画的に進めていく考えであります。
継続事業としての波平~座喜味城線。残波線の一部改良舗装工事。波平前原~都屋大当原線と長浜後原~座喜味城線の用地の一部先行取得。伊良皆~大湾排水路の改良工事等を実施してまいりますが、また年度中途で読谷補助飛行場周辺の排水路改良工事の初年度事業を計画しております。
消費生活の多様化と高度化によって、廃棄物は年々増加の傾向にあります。村民が健康で明るい清潔な暮しをしていくために、ゴミとし尿処理には充分配慮しなければならない。
現在のゴミ処理場は、関係地主と楚辺区民の協力によって使用させていただき、感謝申し上げます。又関係地主、区民の協力を得て今年四月から、渡具知木棉原にゴミ処理場を新設することになりました。これを機会に、廃棄物を適正処理し、生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的として、条例を制定し、その実をあげるため村民への啓蒙を実施していきたいと思います。
し尿処理につきましては、現在海洋投棄処理をしておりますが、これにも種々問題があり、今後、衛生的かつ能率的に処理するために、中部五市町村(具志川、嘉手納、与那城、勝連、読谷)の共同で、本年四月一日、一部事務組合を結成し、し尿処理施設を建設し、昭和五四年四月開所の予定で準備を進めております。
本年度の交通安全事業の一環として、道路照明灯六本道路反射鏡八本、の増設を図り、夜間歩行者の安全、交通事故の防止等を構じ、もって村民の生命財産を守るようにつとめていきたいと思います。
本村の消防力の強化、消防行政の充実を図るため、本年四月一日、消防組織法に基づく、政令指定消防を受けることになりました。これによって人員の確保、消防施設の整備強化が計られるものであります。
本年度の計画は、防火水槽二基、消火栓一〇基、消防車一台、消防職員増七人等一段と消防行政を充実強化することによって、村民の生命と財産を守るよう努力する考えであります。
※写真は原本参照