昭和52年度 施政方針 社会福祉(村立診療所を建設)等の整備促進を重要施策に 村長山内徳信 返還軍用地等の問題解決促進について 行政区域の改善推進について 国民年金並びに国民健康保険等について 役場内の諸問題解決のための施策 昭和五十二年度予算及び案件等について
行政区域の改善の推進について
本村における行政区域の改善問題につきましては、昭和五一年度で一応各字(役員)に区割案や基本方針案等を説明し、各字の声を反映させながら審議会は慎重に検討を重ねて参りました。その結果、行政区域改善審議会の答申が去る二月二八日にまとまりました。行政区域改善の期間は昭和五二年四月から昭和五四年四月の間に実施することになりました。答申に基づいて具体的な計画を立て、更に取りくみを強化しその実現のために鋭意努力をしていきたいと思います。
国民年金並びに国民健康保険等について
国民の生活保障を目ざす国民年金は、強制被保険者(明治四四年~大正元年)の最初の方々が老令年金を受給するようになり、その恩恵に浴するようになりました。これからの国民年金業務は、被保険者の受給権確保が大きな問題になりますので、新年度は保険料未納者対策及び未加入者対策等に重点をおいて指導業務を強化し、村民が等しく年金が受給出来るよう努めたいと思います。
国民健康保険につきましては、年々療養費の伸びが著しく増加し、国保財政を圧迫しておりますが、本村における保険給付費は、昭和五一年度の二億五、一五六万八千円に対し、本年度は三儀五、四八二万六千円と増加が予想され、被保険者への負担が重くなるという厳しい状況にあります。
本年度から事務改善の一環として、保険税の賦課方法を従来の仮賦課、本賦課という二本立の方法を廃し、本賦課一本に改めて事務の軽減を図り、その分を国保の趣旨の普及と徴税業務にあてていきたいと思います。
役場内の諸問題解決のための施策
①庁舎建設事業
本村の議会活動は他町村に比し優れているとの評価は自他共に認めるものであります。その議会活動をよりスムーズに、より権威あらしめるためには現在の庁舎は狭隘で何かと不便をかこっている現状であります。更に行政関係委員会も会場がないため議場を共用している状態であります。今回、二階建の庁舎を建設し、二階に議場、委員会室、議長室、議会事務局等を位置づけ、一階部分は公文書の保管書庫、公用車の駐車場に充てていく計画であります。
②駐車場整備事業
車社会と言われる現在、車は既に生活必需品化しております。役場への来客、中央公民館での諸会合に参加する人もすべて車を利用しているよめ、構内駐車場は連日飽和状態であります。交通安全と来客用の駐車場の確保という観点から、新たに役場前の個人有地を借受け、役場専用の駐車場として整備していく計画であります。
③職員の増員について
職員の増員については、法律制度の適用により新規の業務であること、又は現陣容ではとうてい対応し得ない不可能な部署のみに限り増員することにしております。
最近の社会経済情勢の急激な変動に伴ない、保険年金課の業務が年々増加し、現在の陣容ではもはや対応できない状況であり、村民の生活に深い関係にある国民年金業務を円滑に推進するために一名の増員と、今回、政令指定消防を受けることによって、本年度は七名の増員をし計八名の増員計画によって新しい業務に対応し、村民福祉の向上発展に資したいと思います。
昭和五十二年度予算及び案件等について
昭和五二年度の予算編成にあたりましては、厳しい財政状況の中で、以上申し上げました施策を重点に、全般的にみると従来の事業量に更に新規事業を上乗せして、予算編成をすることが出来ました。
☆一般会計
二七億九、八五一万三千円
☆水道事業会計
三億五、四四二万九千円
☆国民健康保険特別会計
三億八、七〇一万一千円
であり、一般会計は対前年比三三・三%伸びの予算規模になっております。また、今回の定例会には二四件の議案を提案してあります。なお、このほか今会期中に数件の議案の追加提案を予定しております。
以上をもちまして、昭和五二年度の施政方針を申し上げましたが、よろしく御審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げると共に、本村のかかえている幾多の問題解決のため議員各位の積極的なご協力とご指導をお願い申し上げます。
昭和年五二月三月十一日 読谷村長 山内徳信