郷土の民具 №16 カナバ
千歯こきのことを読谷村では、カナバ(金歯)と呼んでいる。大正頃に本土から移入され、昭和になって普及したものである。それ以前はクーダと称する竹を二本結えてそれで稲穂をこいでいた。カナバは写真のように鉄板を切って、二三~二四本の歯を作り、それを角材に取り付け、足を前後に各々二本ずつつけて固定させ、ひと握りの稲穂を歯にひっかけてこそぎ落す。前代の竹のクーダに比較して何倍もの能率があがった。しかし、カナバもやがて本土から移入された足踏み式の脱穀機に押されてしまった。
※写真は原本参照