読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1977年12月発行 広報よみたん / 2頁

人間性豊かな環境・文化村をめざす 読谷村総合計画基本構想案(骨子) 基本構想の大綱 一、基本構想の基本理念

人間性豊かな環境・文化村をめざす 読谷村総合計画基本構想案(骨子)
 読谷村の行政運営の指針となるべき「読谷村総合計画基本構想(案)」がまとまり、九月一日づけで総合計画審議会に諮問されました。基本構想は向こう十~十五ヶ年間の長期にわたる目標を示し、行政と村民が一体となって目標の達成に努めるべき指針となるものであり、これに基づいて基本計画(五年)、実施計画(三年)をたて、住みよい村をつくっていこうとするものであります。基本構想は地方自治法によって策定が義務づけられ議会の議決を得ることになっていますが、その前段として村長の諮問機関である総合計画審議会(議会議員五名、一般住民四名、学識経験者五名、諸団体長五名、村職員五名)において慎重な審議が重ねられています。総合計画基本構想(案)の骨子は次のとおりであります。

基本構想の大綱 一、基本構想の基本理念
○村民主体の原則
 村民の村に対する情熱と未来に対する建設的エネルギーが今日の読谷村を築いてきた。今後とも新しいむらはひとりひとりがつくっていくという村民の主体性のもとにむらづくりをすすめる。
○地域ぐるみの原則
 ひとりひとりの主体性を村全体のむらづくりの流れの中で展開し、地域ぐるみをおしすすめる。
○風土調和の原則
 風土と調和したむらづくりをすることにより、個性あふれ肌ざわりの感じられる村の形成をはかる。
二、読谷村のあるべき姿
 「人間性豊かな環境・文化村」をめざし、その実現のために「心(人)と土(自然)と文化のうるおうむら」づくりを基調とする。
これは、日々の生活の中における心のふれあいを培い人間と自然との調和ある営みの中からその恩恵に浴し祖先の遺した貴重な文化遺産を省みながら人間生活の生生発展する過程としての文化の創造につとめていこうとするものである。
三、むらづくりの基本方向
(1)村民主体の活気にみちたむら
(2)豊かな自然を活かしたむら
(3)静かなうちにも底力のあるむら
(4)沖縄の伝統工芸を支ええるむら
(5)安全で快適な住みよいむら
基本構想
一、村民主体の活気にみちたむら
(1)ひとづくり
 むらづくりの基本はひとづくりである。ひとづくりは生涯にわたって地域で学び実践しうる環境の中からはぐくまれる。
活発な活動を行っている住民活動団体はむらづくりの母体となるものであり、今後ともこれらの団体の活動を推進する。また基礎的な自治単位である部落を更に充実させ、部落相互の共同体制、そして住民活動団体や村行政との役割分担と協力関係の持続あるしくみをつくっていく。

※写真は原本参照

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