読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1977年12月発行 広報よみたん / 4頁

人間性豊かな環境・文化村をめざす 読谷村総合計画基本構想案(骨子) 基本構想の大綱 三、静かなうちにも底力のあるむら 四、沖縄の伝統工芸を支えるむら 五、安全で快適な住みよいむら

〔215号2・3ページの続き〕
四、沖縄の伝統工芸を支えるむら
 「読谷山花織」「ヤチムン」は本村を代表する伝統工芸品である。「読谷山花織」は本村独自の織物として継承されてきたものであり「ヤチムン」は壷屋から移転立地した読谷壷屋焼である。
 この二つは読谷村のみならず沖縄のかけがえのない共有財産である。
(1)読谷山花織の振興
 織物は織る人と郷土の資源の最大活用に支えられる。
 今後も織手の養成と草木染を基本にした染色体系を作りだし、協同組合を軸にして共同による研究、材料入手、染色、販売を実施し共同創作活動の拡充と活動の場と環境づくりをはかっていく。また飾り物から小物までの多様な製品づくりを追究していく。
(2)ヤチムンの振興
 ヤチムンは元来生活用器として造られ、連綿とその技巧が継承されてきた。しかし、民芸ブームや観光ブームの中で土産品として造られるようになり、その本質が失われつつある。
 ヤチムン復活の道として登窯を復活し、陶工と土と炎の葛藤の場を作り出していく。これは「城づくり」の一環としておしすすめる。

五、安全で快適な住みよいむら
 本村は都市と農村の接点に位置し、今後も一定の市街化が進展していくことが予想される。
 市街化については「誘導と規制」という姿勢でのぞみ、集落、市街地のあり方を追究して安全で快適な居住環境の整備に努めるものとする。
(1)環境整備の方向
 都市的集落においては無称序な前衛化による環境悪化を防止し、人間優先の市街地整備をはかる。
 農村的集落においてはつとめて屋敷林・石垣などのある静かなたたずまいを保持するとともに新しい暮しに合った環境整備をはかる。
(2)むらに緑あふれる潤いを
 日々の暮しの場であるカルスト台地における多くの緑は戦禍のために壊され貧しい状態にある。
 緑の回復は村民の心の回復であり、むらに多くの潤いをもたらすと同時に自然災害からの防衛となる。集落や市街地内部における緑化を強力に推進し、百年の大計で緑の回復をはかる。
(3)暮しに不可欠な水を
 将来にわたって文化的生活を維持向上させるため水の安定確保は欠くことのできないものである。夏場の水事情の悪い沖縄においては県全体としての対処策を考えるとともに、地域においても多様な給水体系の形成をはかる。
(4)清潔で衛生的な環境を
 用水需要の増加に伴なった汚水の処理のため下水道の設置をはかるとともに新しい汚水処理体系を確立していく、また廃棄物の新しい処理方式も導入していく。
(5)安全で楽しくなるみちを
 幹線的道路として広域幹線道路、村内幹線道路・集落間道路の改良や新設を実施し、歩道の設置と街路樹による道路緑化をはかる。
 集落内道路は安全性を第一義とし、歩行者優先道路や交通規制による通学路を整備する。また、木村の多様な自然や文化を探訪する自然文化散策路や自転車路の設置をはかっていく。
(6)災害のない安全な環境を
 潮害や風水害などの自然災害を未然に防止するために防潮林や、防風林の造成を行い、人為災害である火災被告を最小限にくいとめるために地下式防火水槽や消火栓などの地域消防施設を増設し、消防体制の充実強化をはかる。一方集落内、集落間に道路照明灯を増設し、犯罪のない明るい環境づくりを行う。

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