明暗2題 本村を切り花の特産地に ディアトリスの栽倍に成功 喜瀬普二男さん(楚辺)
「切り花を本村の特産品に」とディアトリスの試験栽培を試み、みごとに花を咲かせた明るい話題。話題の人は楚辺二二五九番地の喜瀬普二男さん。喜瀬さんは昨年末ディアトリスの美しさに魅せられ趣味と実益を兼ね、本土の端界期をねらったデイアトリスの栽培を行ない、それがみごとに的中開花し、すでに一万本余を本土市場へ出荷した。本土市況も南国沖縄の豊かな太陽、自然条件の良い沖縄で栽培されたとあって、色あざやかに咲きほこるディアトリスは一本五〇円以上の高値で取り引きされ好評だという。
ディアトリスはキク科の一年生草花。草丈は大空をつらぬくかのように真直に一メートル近くにもなる。花は○・五センチ程の真紫の可憐な花を一枝に二〇~三〇個程つけ、開花と同時に甘づっぱい香りを一面に漂わす美しい草花です。この花は主として生け花用として用い、愛好家では貴重な切り花と重宝がられているという。村内では喜瀬さんが初めて栽培に成功。
喜瀬さんの圃場は古堅小学校校門より東側一〇〇メートルの村道沿いにあり、面積は一〇〇坪余り。その中に一万個の球根を二月末に作付け花片指導員の助言のもとに徹底した肥培管理を行なってきた。
本土では六月以降が最盛期だといい、しかも温室栽培の中でコスト高になりやすい。この時期の本土花片市場はとかく品薄とされ、沖縄の自然条件を生かしたディアトリスの栽培はみごと図にかなったようである。今後は規模拡大を図り、生産性を高め、本村の特産花卉としての位置づけをしようと喜瀬さんの花卉栽培に対する意欲は高い。また、本村の花卉生産農家でも来年から本格的なディアトリスの栽培を計画しているといわれ花づくりでもうかる農業を目指そうとしている。
ディアトリスは一般的にまだなじみの薄い花。道行きかう人たちは「アレ?何んの花かしら美しいワ」とディアトリスの魅惑にすい込まれるように立ち止まり、甘づっぱい香りを漂よわす美くしい花畑は多くの参観者でにぎわっている。
※写真は原本参照