読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1980年2月発行 広報よみたん / 7頁

アーア残念!頼みのかぜ吹かず-第6回たこあげ大会-

ア~ァ残念!頼みのかぜ吹かず-第6回たこあげ大会-
 新春の大空に夢をあげる恒例の第六回たこあげ大会(村教育委員会主催)が一月三日の午後一時から村民運動広場で行われ、一二〇組の親子をはじめ五〇〇人近い人出でにぎわった。
 今年の正月三が日はことのほか好天に恵まれ、それぞれのたこあげ者を喜ばせたが、あいにく吹く風が弱くて十分あがりきれないたこが多く、子供たちをがっかりさせていた。それでも子供たちは手づくりのたこを大空に舞い上がらせようと親子で一生懸命。糸一筋に親子のきずなをしっかりと引きたぐる姿は何かとほほえましい光景であった。
 本村でのたこあげ大会は六回目を数えるとあって、たこづくり技法はかなり高度化している。それぞれ工夫された手づくりのたこは、色鮮やかに彩られ周囲の目を楽しませていた。一方、審査は伝統ダコ、洋ダコの部に分けられ審査されたが、いずれも優秀作とあって甲乙つけがたく審査員泣かせ。
 審査を終えたそれぞれの親子は思い思いの場所に陣取ってたこあげ。「イチ・二・サン」「ソーレ」と掛け声するけど一向に舞い上がらないたこ。中にはフワッと離陸するかに見えたたこもじきに着地する有り様。子供たちは大空をうらめしそうに眺めながら、たこが悪いんじゃない。風ダ!といい聞かせるかの如く、吹け吹け「力~ゼ」と大空に祈願する子供や、中には、主催者側に風を吹かせてくれと無理な注文をつけるチビッ子もいて、たこあがらずして何かと華やいだ今年の第六回たこあげ大会だった。尚、審査の結果次の親子が入賞した。
◎洋ダコの部
 最優秀賞・屋良朝近・朝紀親子(喜名)
 優秀賞・喜友名実・おさむ親子(座喜味)
 同・山内繁男・勉親子(長浜)
 同・宮城洋順・常子親子(楚辺)
◎伝統ダコの部
 最優秀賞・比嘉満親子(高志保)
 優秀賞・与久田正輝・香親子(長浜)
 同・塩川学親子(大湾)
 同・饒波敏子・寛親子(渡具知)
◎子供会の部
 最優秀賞・波平子供会
 優秀賞・瀬名波・座喜味子供会

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