読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1982年8月発行 広報よみたん / 3頁

村長就任のあいさつ 読谷村長山内徳信 村政の基本方針

村長就任のあいさつ 読谷村長 山内徳信
 就任のごあいさつを申し上げます。
 暑い毎日でありますが、村民の皆様方にはいかがお過しでございますか。暑さにも負けずに、この夏を力一杯お過し下さい。
 さて、このたびの三四年ぶりと云われた村長選挙も終り、七月二十一日、就任式をすませたところであります。三期目の出発に当り村民各位に感謝の念をこめて一言御挨拶を申し上げます。
 今回の村長選挙に際しましては、三四年ぶりだけに村民をはじめ、選挙管理委員の皆様方には昼夜をわかたぬ緊張の連続でありましたが、無事に終了し誠に御苦労さんでありました。
 私事で大変恐縮でございますが、村民の深い御理解と心からなる御支援と御協力によりまして、三たび当選の栄に浴し、村政を担当することができました。この重責を胸深く秘め、初志忘れず、読谷村の限りない発展の為に情熱を燃やし、村民の先頭に立って頑張る所存でございます。
 このたびの選挙は私にとりましては、初の選挙であり、読谷村においては、三四年ぶりの歴史的な選挙戦でありました。それは、村民の手によって、読谷村の二十一世紀に向けてのムラづくりの方向づけを選択する選挙でもありました。
 その中で、戦争と平和の問題、二十一世紀をも展望した地域開発の問題、地域民主主義の確立の問題、新しいコミュニティー(生活共同体、地域共同体)づくりの問題、社会正義(真実)の問題、戦後処理の問題等々が論ぜられました。選挙は正に住民にとっては、総合的な学習の場であり、政治的学習の機会でありました。
 私は選挙戦の一連の動きを通して、人間の悲喜こもごもの人生模様に接し、深い感慨をおぼえると同時に、村民の温かい御指導と御声援、御協力、深い友情と激励に心から感謝と敬意を表し、厚くお礼を申し上げる次第であります。
 私は過去八年間、村民各位の御指導と御協力をあおぎつつ、復帰後の沖縄の世替りの厳しい情勢の中で、読谷村政(勢)の発展と村民福祉の向上を目指し、諸施策を推進して参りました「人間性豊かな環境・文化村」づくりを最終目標とする読谷村のムラづくりが、一定の成果をあげてまいりましたのも、ひとえに村民各位の日頃の御指導・御協力の賜であり、ここに深甚なる敬意と感謝の意を表し、厚くお礼申し上げる次第であります。
 いよいよこれから三期目に入るのでありますが、三期目に向けての、村政の基本姿勢として、「統一綱領」を確定し、それをふまえて「基本方針」が策定されたのであります。
 これからの村政の進む方向づけをしたのが「基本方針」であり、広く村民の御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げる次第であります。

村政の基本方針
(一)、憲法を村政に生かし、平和と民主主義を守り、村民主体の自治の確立と人間尊重の村政をおしすすめます。
(二)、憲法違反の自衛隊に反対し、反戦平和と地方自治の本旨に基づき、自衛官募集業務を拒否します。
(三)、軍備の増強、大企業優先のニセ行政改革に反対し、国民本位の行政改革で教育、福祉、医療等、国民の生活を守ります。
(四)、教育の国家統制をねらう主任制導入、教科書の統制に反対し、平和・民主主義の教育を守ります。
(五)、豊かな村民生活と福祉優先の村政を発展させます。
(六)、産業経済の基盤整備の拡充と地場産業の振興をはかります。
(七)、住民参加の村政を行ない、人間性豊かな環境・文化村づくりをおしすすめます。
(八)、学校教育、社会教育の拡充と人材の育成、郷土文化の継承発展、スポーツの振興をはかります。
(九)、村民のしあわせを守り明るく住みよい健康な村を村民一体となってきづいていきます。
(十)、戦後処理の一環である読谷飛行場問題の解決及び返還軍用地の跡地利用を促進いたします。
 以上が村政の基本方針であります。三期目に向けた具体的な施策については、すでに明らかにした通りでありますので、ここでは割愛をさせていただきますが、要するに、読谷村政の基本は、日本の平和憲法の精神に立脚し、平和憲法を基にしてムラづくりを展開しようということであります。正しい理念に基づいたムラづくりこそ無限の力を有し、生成発展するものだと思います。
 沖縄が復帰して十年間は、またたく間に過ぎてしまいました。第一次振計で実現しなかった懸案事項については、今年から始まる第二次振計の期間内で実現すべく全力を尽して頑張る決意であります。
 私は、私達の住む読谷村をこよなく愛しております。読谷という地域が「地方の時代」の名にふさわしく、主体的に、創造的に発展することを願わずにはいられません。それは同時に、すべての読谷村民の願いでもあります。
 私はここですべての読谷村民に声を大にして呼びかけ、訴えます。
 三四年ぶりの、長く厳しかった村長選挙は終りました。予想をはるかに越える大選挙も、遂に終りました。
 「さあ!又、歩み始めよう。お互いの住むムラづくりのために!!。さあ!、明日に希望をもって、明るい村づくりのために、共に進もう!!。さあ!村民は一丸となって共に進もう、人間性豊かな環境・文化村づくりのために!!。」
 最後に、今回の村長選挙に示された村民の審判の結果を厳粛に受けとめ、今後とも、読谷村民の村民による村民の為の村政の実現を目指し、紛骨砕身頑張る決意でありますのでよろしく御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、御挨拶と致します。

※写真「就任のあいさつをされる山内徳信村長」は原本参照

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