残波大獅子(ウフジシ)が完成 -実行委員会が村へ寄贈- 盛大に祝賀会開催
読谷村の先人の勇敢さを称え、進取の気性を今に生きる私達が受継ぎ”人間性豊かな環境・文化村”を皆でつくろうと、残波岬公園に建造を進めていた、残波大獅子がこの程完成し、残波大獅子建造実行委員会では、その祝賀会と、大獅子の村への寄贈式が行われました。
残波大獅子建造実行委員会(岳原宜正会長)は彫刻家の金城実氏-大阪在・勝連町浜比嘉出身-の指導で昨年八月、大獅子の建造を始め約八カ月をかけて完成までこぎつけました。
その間、村内外から、建造費用の寄付が寄せられると同時に、青年会、婦人会、老人会、児童生徒、かりゆし学園、役場職員ら多くの村民が獅子づくりに参加、その数は延べ千人以上に昇り村民の深い関心を集めました。
高さ六・七メートル、全長七・八メートルに及ぶ残波大獅子は、鉄骨で支えられ、シックイで肉づけをされており、残波岬の強風にもびくともせず、どっしりと構え遠く中国をのぞんでいます。
この大獅子が岳原宜正残波大獅子建造実行委員長、金城実氏、山内徳信村長らによって除幕されると、祝賀会に集まった千人余の村内外からの参加者から大きな拍手がおこりました。
除幕式の後、仲宗根盛栄氏により祝賀会が開会され、つづいて岳原宜正会長が「村内外の多くの方々のご協力により、ようやく完成した大獅子は、二一世紀の読谷村の発展を祈念するものです。それは又、読谷を愛する村民の結晶でもあります。今後とも村民自らが「人間性豊かな環境、文化村づくり」を実践していきましょう」とあいさつをしました。
この後、実行委員長より、山内村長へ残波大獅子の贈呈書が手渡され参加者から大きな拍手が沸きあがりました。
贈呈を受けた山内村長は、「村内外から多くの協力を得てでき上がりました残波犬獅子を見て感動し
敬意を表わすものです。住民の一人びとりの力を寄せあって物をつくり上げ、これを行政に寄贈するということは、沖縄の歴史の中で類を見ないものであります。
まさに、歴史をつくり、文化をつくり、平和をつくり上げていくのは住民であるという本村の村づくりの基本精神がここに生きていることを確信するものです。
遠く中国をのぞむ。この大獅子は中国との交易で活躍した読谷の先人泰期の如く進取の気性を受け継いだ村民の情熱と心意気のあらわれとして受け止め、二一世紀の歴史の批判に耐え得るムラづくりに村民とともに頑張っていきたいと思います。誠にありがとうございました」とあいさつをしました。
又、金城実氏は「昨年八月、この公園でふっと出た小さな話しが大きくふくらんで、資金も全くないというのに、とうとう大獅子を造らなければならなくなったことを思うと夢のようであります。
読谷の老人達、婦人達、生徒達、獅子づくりに多くの村民が参加する中で障害児のかりゆし学園も参加しましたが、その中の一人が、獅子の足場から残波の大風にのせてうたを唄っていた光景はニライカナイからミルク世を引きよせてまいもどらせる神の子の祈りにも見えた。
私は読谷で、獅子づくりを通して人間が物をつくるという壮大なドラマを見せてもらいこんな幸運なことはないと今感じています。重ねて感謝申し上け読谷村の益々の発展を心からお祈りします。」とあいさつしました。
祝賀会にはこの他、金城実氏の勤務先である西宮西高等学校の馬沢康彦校長、金城実の同郷の友人ら他、サンタのおじさんで読谷にはなじみの山口秀和先生(山口児童文庫研究所々長-東京在)、も参加されてお祝いを述べました。
又、残波大獅子太鼓や、渡慶次区の獅子舞、座喜味子ども会による棒術、シーサークラブと読谷高校のラグビーの記念試合などが披露された他、牛、豚の丸焼等の料理が準備され祝賀会は盛会を極めました。
※写真「贈呈書が手渡される」、「岳原宜正実行委員長」、「金城実夫妻」は原本参照