保健婦だより№4 成人健康シリーズ② コレステロールと上手につきあう
涼しくなり食欲の秋の季節になりました。でも、検診でコレステロール値が二〇〇をこえたりすると「トンカツをやめて卵もへらし牛乳もローファットにしょう」などという人がいます。
とかく厄介もの扱いばかりされているコレステロールですが誤解しないで下さい。
コレステロールは脂肪の一種でホルモンの材料になったり、細胞膜を作ったり、人間にとって欠かすことのできないものです。大部分が肝臓や腸壁で作られ、食物として体内に入るものは一〇%以下に過ぎません。ふつう、血液一〇〇mlあたり、一五〇~二二〇ml/dlの範囲内がのぞましいとされています。
しかし、多すぎると血管壁に付着して動脈硬化を起こし、血液の流れをつまらせてしまう悪い働きをします。そのまま放置しておくと狭心症や心筋梗塞がじわじわと進んでいく可能性があります。
-善玉・悪玉コレステロール-
動脈硬化の予防で大切なことは一つに、血液中のコレステロールをコントロールすることです。
コレステロールや中性脂肪などの脂肪分はタン白質のうすい膜に囲まれた”リポタン白”という形で血液の中に入っています。この”リポタン白”には何種類かありますが、そのうちLDLというのは動脈硬化を進める「悪いコレステロール、」一方HDLというのは血管壁などに沈着しているコレステロールを抜きとる一種の掃除役を果たす「良いコレステロール」です。
善玉コレステロールを増やすには
①植物油を多くとろう
サラダ油、ベニ花油など常温で液状の油は善玉をふやし、動脈のよごれをきれいにします。
②動物性脂肪はひかえめにする
バターやラードなど常温で固まっている脂肪のとり過ぎは動脈硬化を促進します。
③魚を多くとる。
魚や鶏肉に含まれる油は、動物性油脂ですが、植物油と同じように動脈硬化を予防します。
④軽い運動を継続して行う。
⑤適量のアルコールはよい。一日あたりの目安として、ビール(大)一~二本、日本酒なら一~二合、ウィスキー、泡盛では水割り一~二杯と考えて下さい。
⑥タバコは吸いすぎないように。
●タマゴのコレステロルは?
牛乳と並んで完全食品の代表ともいわれるタマゴです。確かにタマゴは卵黄一〇〇g当たり、一二一二㎎ものコレステロールを含んでいますが、卵白には全く含まれていないから、一個にすると二五〇㎎弱ほどにしかなりません。しかも、そのごく一部しか体内に吸収されないから心配はいりません。一日に一個は大丈夫です。
特に禁止すべき食品はありませんが、食べ過ぎないように栄養のバランスを考えた食生活を心がけてください。