読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1987年9月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】エイズこれだけは知っておこう 正しい知識と予防方法

 ”エイズ、AIDS”の言葉が、新聞やテレビで連日のように飛びかっています。
 アフリカでは即に数十万人の犠牲者がいるらしいといわれ、今世紀末までに、全世界でほぼ一億人がエイズで死ぬ可能性があると・・・・・・。
 確かにエイズは現在のところ確実な治療法も見つからない感染症ですが、でも、うつりにくい病気です。そして十分に自分で呼ぼうできる病気なのです。
 いたずらに根拠のないうわさに惑わされないで、正しい知識を身につけて、エイズからあなた自身を守ってください!

AIDSって
 どんな
  病気?

 エイズは日本語で「後天性免疫不全症候群」といわれ、生きていくためにどうしても必要な体の抵抗力が破壊されてしまう恐ろしい病気です。
 一九八一年(昭和五十六年)にアメリカで初めてエイズ患者が発見されて以来、現在までにアメリカ、ヨーロッパで約三万二千人、日本では二十九人(昭和六十二年二月末調べ)の症例が報告されている。

 エイズウィルスが
  体に入ると
   すぐ発病するの?

 ウィルスが体の中に入っても、すぐに発病するわけではありません。ふつう、数ヶ月から五年くらい、ほとんど症状のない潜伏期間があります。ウィルスが体の中にいるかどうかは、感染後、約八週たてば血液検査(抗体検査)で判定可能です。

 潜伏期間が過ぎると
  どんな症状が
   でてくるの?

 ウィルスが体の中にはいった人のうち一~三割の人は数年のうちに次のような症状がでてきます。
★発熱をくり返す★急に体重が減る★くび筋や脇の下、あるいはそ径部(足のつけね)にグリグリができる(リンパ腺がはれる)★異常に疲れやすい★原因不明の下痢がつづく。
 こうした比較的軽い症状がさらに進んで、体の免疫機能が低下してくると、細菌やカビ、原虫などが体内であばれだし、通常かからないいろいろな病気を起こします。
 代表的な症状はつぎのようなものです。★呼吸困難(カリニ肺炎)★食べものがのどを通らない(カンジダ性食道炎)★ヒフにガンの一種のできものができる(カポジ肉腫)★記憶力が低下する。
 そして、現在のところ特効薬はなく、発病すると三年で、四人のうち三人が死亡しています。

 どんな人が
  エイズになって
   いるんですか?

 欧米では、男性同性愛者と薬物中毒者が大部分です。アフリカでは、ほとんどが異性間の性的接触が原因で、女性の患者もたくさんでています。日本では、血友病、男性同性愛者の他、異性間の性的接触による患者発生(女性)もみられています。また、数は少いのですが、子供がエイズになる原因のほとんどは母親がウィルスをもっていて、生まれる前後にうつったためといわれています。つまり男性同性愛、薬物中毒、母親がウィルスをもっている人の場合はともにエイズにかかる危険性が高いと考えられます。また、異性間の性的接触も注意が必要なようです。

 エイズの
  ウィルスは
   どうやってうつる?

 エイズは、傷ついたヒフや粘膜にウィルスをもっている人の血液や精液がつくことでうつります。 エイズがうつる可能性があるのは次のような場合です。●ウィルスを持っている人と性的接触をした場合●ウィルスを持っている人の血液によって汚染された場合。
 そのほか、赤ちゃんへもうつることがありますが、それはお母さんがウィルスを持っている場合に限られます。

 エイズは
  簡単に
   うつるの?

 いいえ。エイズは普通の生活のなかではうつりません。○咳やくしゃみなど、空気を介してうつることはありません。○おしゃべりや握手など、日常的なおつきあいでうつることはありません。○お風呂やトイレ・プールでもうつることはありません。○食器や食べ物、飲みものを介してもうつることはありません。気をつけなくてはいけないのは、”性的接触”と”血液による汚染”だと言い切ってよいでしょう。

 それではどうやって
  予防すれば
   いいのでしょうか?

 くれぐれも注意しなければならないのは”性的接触〃です。
 よくエイズは男性同性愛行為でうつるといわれますが、異性間の性的接触でもうつっています。ですから男性も女性もつぎのようなことに気をつけて下さい。
☆不特定の相手との性的接触は避け、とくに相手に注意しましょう。○男性同性愛者や薬物濫用者○エイズ多発国の人○売春行為をしている人○以上の者と性的接触がある人。☆性的接触に際しては、つぎのことに注意しましょう。○肛門や口を使う性行為は危険です。(ティープキスでもまれにうつることがあります。)○コンドームを使うなど相手の体液に直接触れない工夫はエイズの予防に有効です。☆血液については、日常生活で感染することはほとんどないので心配することはありません。ヒフや粘膜に傷がついている時、そこにウィルスがいる血液がつくとうつるのです。血液は、肝炎をおこすウィルスを含んでいることもあり、清潔とは限りません。日常生活では尿や便に対するのと同じ様に考えて、衛生的な生活習慣を心がけましょう。◎体や衣服が血液(自分の血液でも、他人の血液でも)で汚れたらなるべく早く洗い流しましょう。◎カミソリや歯ブラシ、クシ、タオルなど血液がつきやすい日用品は自分専用にしましよう。

 心配なあなたへ
  もっと
   知りたいあなたへ!

 各保健所で相談窓口を設置してありますのでご利用下さい。相談は電話でもかまいません。なお、面談又は検査を希望される方は、受付曜日、時間が各保健所でことなりますので、あらかじめ電話して下さい。検査は感染後八週間たたなければ判定できません。はやめに受けた検査の結果が陰性でも、念のため2~3ヵ月後にも検査を受けておきましょう。検査を受けたこと、検査結果に関する秘密は必ず守られます。

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