日頃、保健婦として住民と接しているといろんな方に出会います。住民検診後、病院受診をすすめられ、ちゃんと受診している実行型。連絡はあったが「どこも痛くないし、忙しいから…」と行動を起こさない頑固型。検診を受けず病気になってから「受けていればよかった。」と話す後悔型です。 そこで、今回は家庭訪問をして印象に残った方を紹介します。
Mさん52才は、不幸にして三年前脳卒中で倒れ左半身マヒになってしまいました。働きざかりで倒れた彼女の精神的落胆は、はかりしれないものがあったことでしょう。保健婦との関りは、他市町村からの転入もあって残念ながら倒れた後でした。「自分は大丈夫!!」という気持ちと忙しさもあって、今まで検診を受けなかったことを非常に後悔してました。それから、週三回のリハビリテーションを始めることになったのです。機能回復へむけて訓練に励んではいましたが、なんとなく表情がすぐれません。話しを聞いてみると、「経済的面でも子どもに負担をかけてしまってなさけない。いっそ自分はいない方がいいのでは…。」と苦しい胸の内を話してくれたこともありました。彼女の場合は、年金をきちんと納めていたこともあって障害年金が受けられ、ある程度の負い目を軽くすることができ、今は、子ども等の協力のもとでリハビリに専念しています。訓練のない日は家の周辺を散歩したり、公民館での集りにも積極的に参加しているようです。特に最近では不自由な体にもめげず、本土でおこなわれた息子さんの結婚式へも参列できる程の精神力になっておりみせてもらった留袖姿の写真は、明るく感動的なものでした。 Mさんは、不幸にも体に障害をもってしまいましたが、これを克服し社会復帰できつつある事例です。「障害をもってはじめて健康の大切さを身にしみてわかった」というMさんは、「病気は普段の健康管理でほとんどが防ぐことができるから、住民検診等はぜひ受けること、年金は納めていた方がいざという時に役に立ちますよ。」と経験を通して話してました。全く同感です。”人間万事塞翁が馬”といわれるように、いつ自分の身になるか予想はできません。ひとつ自分の健康について考えてみてみませんか。