読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年7月発行 広報よみたん / 2頁

読谷村第二次総合計画基本構想を可決 人間性豊かな環境・文化村をめざして-第188回読谷村議会定例会(6月議会)-第二次基本構想の特徴 【写真:村総合計画審議会に諮問する山内村長】

 第一八八回村議会定例会が去る六月十二日から十六日までの四日間の日程で開催され、十六件の議案審議と三つの意見書・決議の他、報告一件、陳情一件がなされました。
 その中で、「『慰霊の日』休日廃止に反対し、その存続を求める要請決議」、「米軍ヘリの墜落、不時着など度重なる事故への抗議及び即時撤去を求める要請決議」、「沖縄近海における米海軍水爆塔載機水没事故に関する要請決議」(各意見書)が全会一致で採択される他「読谷村第二次総合計画基本構想」が可決されました。

 全国の各市町村は総合的かつ計画的な行政運営に努めるため、長期にわたる各施策の指針となる構想を議会の議決を経て定めなければなりません。(地方自治法第二条第五項)
 その定められた基本構想に基づき、基本計画、実施計画を策定し行政運営を行っていくことになるのですが、これら基本構想、基本計画は総合計画と呼ばれております。

       -基本構想
  総合計画 -基本計画
       -実施計画

 読谷村では、昭和五十三年に第一次総合計画基本構想を定め「人間性豊かな環境・文化村」づくりを進めてきました。今回の構想は第二次になるもので読谷村第二次総合計画基本構想(略称・第二次基本構想)と称するものです。
 昨年十二月二十六日、読谷村総合計画審議会(会長、儀保輝和議長他二十三人で構成)に諮問し、今年三月三日答申を受け、三月定例会に上提し、第二次基本構想審査特別委員会(委員長・知花治雄副議長他十人)で審査され、去った六月定例会において、一部修正の上可決されたものです。
 第一次基本構想においては、地域民主主義を基調に「村民主体の原則・地域ぐるみの原則・風土調和の原則」のもと、あるべき姿(将来像)を「人間性豊かな環境・文化村」として、その具体的施策を展開してまいりました。しかし基地の転用を含め、なおその実現課題が残されていること、さらには基本構想に掲げる将来像は長期的な目標でもあることから、第二次基本構想においても引き続き「人間性豊かな環境・文化村」をあるべき姿としております。

 第二次基本構想の特徴

 一つは平和行政の推進を主要テーマに掲げ、足元から築く平和村づくりを提唱している点にあります。
 第二は、地域文化の創造発展と文化交流の推進により、新しい文化の創造を提起している点であります。
 そして最大の特徴は、村民が身近に親しみ、日常使っている沖縄語と共通語とを併用し、より村民参加にふさわしい表現式を用いている点にあります。
 その他、約二百点に及ぶ写真、イラスト等が各ページに盛り込まれ、読谷村の自然や産業、各施設や生活の様子をかいま見ることができる構成となっています。

〔おかぁ一〕小さる時から豊くな自然ぬんかい見守らってい育ていらったる環境がる風土り言がや  一や一?
〔おとぉ一〕読谷村ね一、読谷村が積み重にてい来る歴史とう文化があい、うりが風土とうなていち  ょ一んど一。
〔おじい一〕ゆう考え一ね一、読谷村やうぬ様な文化育てい一る環境やなと一んね一すんで一。
  あんすぐとう今からん、皆し力合ち風土活かち行きわる人ぬ んな一ひん裕々とうないんど一。  (「誇らしゃや読谷村」の部分から)

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