読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年8月発行 広報よみたん / 2頁

読谷村青少年 健全育成・交通及び水難事故防止村民大会

 夏は青少年にとって気候的、精神的にも解放感に満ち、心身共に成長する大切な時期です。しかし
その反面、おもわぬ事件・事故に巻き込まれやすい危険な季節でもあります。
 そこで、長い夏休みを青少年が健やかに育成されるようにと、去る七月十七日、村主催の平成元年度「読谷村青少年健全育成・交通及び水難事故防止村民大会」が村総合福祉センターで開かれ、村内の小中学生や関係者ら三百人が参加しました。
 山内徳信村長は「今年の夏も、すべての人が健やかに過ごせるよう、それぞれの立場で頑張って下さい。」とあいさつしました。
 大会では生徒を代表して、幸喜恵美子さん(読谷中三年)が「本当の生徒会役員とは」、知念貴子さん(同二年)が「常に大きな姿勢で」、知念恵さん(古堅中三年)が「ボランティア活動を通して」と題し意見を発表しました。
 つづいて、嘉手納警察署の伊集盛英刑事防犯課長、上原満男交通課長が、同署管内の青少年犯罪、交通・水難事故の概況を説明、そして沖縄保護区保護司会の大城裕一保護監察官が「社会を明るくする運動について」と協力を訴え、幸地清祐・中城中学校長が長年の学校教育、保護司活動を通して「青少年の問題行動と地域家庭の取り組み」と題し特別講演しました。
 最後に「大会宣言」を採択、青少年健全育成に村民総ぐるみで取り組むことを確認しました。

大会宣言

 次代の担い手である青少年を心身共に健全に育成することは、私達全村民の願いであり責務であります。
 我々は人命尊重の精神と「人間性豊かな環境・文化村」づくりを基本理念として、村民総ぐるみで青少年を非行、交通事故及び水難事故等から守るため強力に活動を展開するとともに、青少年の健全育成を阻むあらゆる障害を除去することを決意し、これを実現するため次のことを宣言する。
○いじめをなくし、思いやりの心を持った青少年を育成しよう。
○ともに汗を流し親子のふれあいを深めよう。
○交通事故、水難.事故から青少年を守ろう。
○「あいさつ」の輪を広げ、明るい地域社会を作ろう。

嘉手納警察署管内では平成元年1月1日~6月末迄の間に208件の刑法犯が発生し、177件が検挙され、検挙(窃盗)人員の73.5パーセントを少年が占めています。地域ぐるみで少年の非行、犯罪をなくしましょう。

大会スローガン
・青少年健全育成
 すこやかに伸びよう、伸ばそう読谷子
・交通安全運動
 歩行者、運転者もゆとりでスタートを守ろう、示そう交通マナー
・水難事故防止
 一声かけてみんなで防ごう水の事故
・社会を明るくする運動
 防ごう非行、助けよう立直り

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