ず、持たず、持ち込ませずLという日本の国是、非核三原則が形骸化しているのではないかという疑いがこの事件によりますます濃くなっております。
平和と生命の尊さに改めて思いをいたし、再びヒロシマ、ナガサキの過ちを繰り返さないためにも、国境を超え、思想・信条の違いを超えて、住民の生命と財産を守る責任を担っている自治体と自治体とが連帯し、核兵器廃絶と世界恒久平和実現のため、国際世論を喚起することが極めて重要であります。
したがいまして、今年も全国の非核宣言自治体と相提携し、全国的な反核・平和運動の盛りあげに努めてまいりたいと思います。
一方、県内においては、恩納村の都市型ゲリラ訓練施設や伊江島でのハリヤー基地の建設、また、度重なる県道一〇四号線越えの実弾砲撃演習など米軍基地の拡大強化が進められております。さらに、読谷補助飛行場におけるパラシュート降下演習が依然として続けられ、県民、村民は常に危険と隣合わせの状況を強いられております。
このような状況の下で、「戦争とは何か、平和とは何か」について問い直し、村民が日常的に平和問題を考える機会として今年も第三回目の平和創造展を開催してまいります。
あの悲惨な沖縄戦を教訓として「平和は座して成らず」を肝に銘じ、平和行政を推進してまいります。
(11)比謝川沿岸整備基本計画の推進
比謝川沿岸は多種多様な樹木におおわれ、川岸にはエビやフナ、鳥類が生息しマングローブも自生するなど、自然景観に恵まれたところであります。
昨年は「比謝川沿岸整備計画基本調査報告書」に基づき、同基本計画、基本設計を委託し、その作業を進めてまいりました。この計画は、従来の人工的なコンクリート護岸による整備ではなく、人々が水に親しむことができる潤いのある空間づくりをめざすものであります。
今年度から基本設計にもとづいて、関係機関と具体的な事業の調整を行い、比謝川沿岸の整備を推進してまいります。
(12)村民センター地区の整備促進
村民センター地区の整備については、読谷飛行場転用基本計画の中に位置づけられ、昨年度より行政庁舎を中心とする「村民センター地区整備検討委員会」を庁内に組織し、具体的事業化に向けた検討がなされております。今年度も引き続いて同委員会を継続させ、村民センター地区の土地利用区分をはじめ庁舎等の建設基本構想案を策定し、今後、村民の代表を含めた庁舎建設委員会を発足させてまいりたいと思います。
行政庁舎は、村民が気軽にしかも便利な館でなければなりません。併せて地域活性化、地域コミュニティーを醸じ出す拠点でもありますので建設計画から実施に至る過程を大切にしていきたいと思います。
したがいまして、村民の英知を結集して参加、参画した開かれた行政庁舎の建設に向けて努力してまいります。
五.おわりに
1990年(平成2年)度予算につきましては、これまで申し上げました諸施策を中心に次のように編成いた
しました。
一般会計 6,148,254千円
診療所特別会計 144,743千円
国民健康保険特別会計 1,608,378千円
老人保健特別会計 1,055,551千円
水道事業会計630,578千円
以上の5会計で9,587,504千円となり、対前年度伸び率は13.3%になっております。さらに、今議会は議案30件を提案してありますがこの他にも数件の議案を追加提案する予定でございます。
最後に本村のかかえております諸問題の解決にあたっては、職員一体となって努力すると共に効率的な行財政の運営をはかり、村民の福祉向上に努めてまいりますので、議会議員をはじめ村民各位の一層のご協力、ご指導をお願い申し上げ施政方針といたします。
1990年3月12日
読谷村長山内徳信