読谷布の絵本サークルのみなさん(国吉トミ会長会員十九人)毎週木曜日午前十時からの村中中公民館和室でのサークル活動を中心に、数々のボランティア活動にも積極的に参加している。
同サークルは那覇市小禄「ゆうな」の網倉悦子さんの指導を受け、県下下部組織第一号として昭和六二年十月発足した。
布の絵本は、元々視覚障害者を対象に米国人牧師によって考え出されたもの。手ざわり、肌ざわりを通して、情操教育、指先の機能訓練にも応用されるようになった。村内福祉施設の障害児母子通園保育所「ふくぎ」の園児らにも愛用されている。
「ももたろう」などのおとぎ話や、おはようからおやすみまでの子供連の一目を表現したものなど豊富にとりそろえている。
おもちゃのありふれる今日、ひと針ひと針をたん念に縫い込む会員の真心が、心のぬくもりとして伝ってくるようだ。
親子三代、家族ぐるみの和気あいあいとした布の絵本づくりの風景こそが家庭円満の秘訣だとか。