読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1990年8月発行 広報よみたん / 12頁

ねんきん相談室№1 国民年金の目的とは 年金制度がよくわからないので教えて下さい

(問)国民年金の目的とは

(答) わが国の平均寿命はおよそ80年。世界でもっとも長生きできる国です。言いかえれば「老後」が世界で一番長いともいえます。最近では、停年退職後を「第2の人生」とよび、いかに充実して送るかという事が、長い人生を考えるとき、最大の関心事となっています。
 それでは、老後の生活を精神的にも肉体的にもより充実し、実り豊かにするには、どうずればよいで
しょう。
 いきがいをもつ、語り合える友人をもつ、打ち込める趣味をもつなど、いろいろなことが考えられる
と思います。がしかし、それは不安のない、安定した老後の生活が約束されではじめてできることです。
 また、老後の生活だけでなく、思わぬけがや病気で不幸にして障害者になったときや、一家の働き手を失ったときなどにも、みんなで助けてあげるべきではないでしょうか。
 このように、老後の生活の安定を保障するとともにいざというときの私たちの生活を保障することを目的として国民みんなで協力し合い助け合っていくというのが国民年金なのです。

(問)年金制度がよくわからないので教えて下さい。

(答) 人は、高齢になると、からだが弱くなって働けなくなります。働けなくなると当然のことながら収入しかなくなり、老後の生活費に困ることになります。そこで年金を支給するわけです。また、収入がなくなるのは老後だけとはかぎりません。病気やけがで障害者になった場合も働くことができなくなり、収入がなくなります。その場合にも年金が支給されるわけです。それから一家の働き手を失った場合にも残された遺族に年金が支給されます。このように、収入を得る能力をなくした場合に年金を給付し生活を保障しょうということです。
 そこで、年金給付に必要な財源はどうなるのかということがあるわけです。個人個人が、それぞれにそういう場合の為に備えることはもちろん大切ですが、個人としては限界があります。それで国民全体にしたわけです。つまり、現在の年金受給者に年金を支払うための財源は現在の加入者が保険料として負担し、現在の加入者が年金を受けるようになるとその財源は次の加入者が負担することになります。
簡単に言えば、親孝行を国民共同で実行することになります。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。