初夏の日差しがまぶしく映える比謝川河畔。
手に双眼鏡やカメラを携える多勢の親子連れの姿があった。
”野鳥の生態とその環環について考える”をテーマに、五月十九日午前、バードウォッチング(鳥の観察や鳴き声を楽しむ)が二十九家族約九十人が参加して、比謝川河口、残波岬展望台の観察コースを散策した。
出発に先だって、村中央公民館で行なわれた開講式では、沖縄野鳥研究会・嵩原建二講師が「観察するときの心得」と「地域の自然を見直しながら、地球規模の環境を考えましょう」とわかりやすく説明。この後、参加者は車に分乗してウオッチングに出発した。
中部で唯一残された水辺で、マングローブの群生する比謝川河口では、小鳥のさえずりに耳を傾け、木の枝にぶらさがるコーモリを見つけて「吸血コーモリだー」と歓声をあげ、残波岬においては勇壮に飛ぶ海鳥の様子に感激し、ふだん観察できない鳥を見つけ、自然とのふれあい、親子のスキンシップを深めながら、バードウォッチングを楽しんだ。