読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1991年8月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】福祉交流の輪根づく-町田リス園と交歓の夕べ 【写真:1】

 東京都町田の精神薄弱者施設「町田リス園」の一行三十四人が六月四日に本村を訪れ、海水浴や交歓の夕べを通して交流を深めました。
 町田市のリス園との交流は今年で八年目を迎え、昨年は読谷村から同園を訪問するなど、交流の輪を広げてきています。
 五日、村福祉センターにて行なわれた交歓の夕べでは、夕食のバーベキューに舌鼓をうちながら、和やかに交流を深めるなかで、山内徳信村長は「町田市から福祉の哲学や授産施設の運営方法など多くのことを学び、交流の場からうまれたのが”かりゆし学園””障害児母子通園保育ふくぎ”。友よ遠方より来たる、また、楽しからずや」と歓迎のあいさつ。
 リス園の桑原光代園長は「沖縄の人の歓迎の気持ちが忘れられずやって来た。みんなが一生懸命に働いているので観光親善を目的に、慰労を兼ねて来ました。沖縄は初めての人が多く、海の美しさに感動しています。温かいもてなしありがとう」と述べられた。
 ステージでは、リス園を歓迎する琉舞「踊いクワデーサー」を披露。初めてみる優雅な琉舞に感嘆し、また、軽快なリズムに乗って踊る「谷茶前」には、全員が手拍子をたたいてステージと一体となり、余興を楽しんだ。
 その後、双方の園生、父母の一人ひとりが自己紹介されると、会場の雰囲気は最高潮に達し、引き続き行なわれた記念品の交換では、リス園から園で作られたコーヒーカップ、灰皿、菓子「リスサブレ」。本村からは、ひつじの張子、紅いも、黒糖が贈られ、会場から大きな拍手が沸き、園生はどの顔にも笑顔が満ちあふれていました。
 その後においては、参加者全員がホールで輪になって、父母の会の音頭にあわせて踊り、最後は「カチャーシー」を踊るなど交流を満喫していました。

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