読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1991年12月発行 広報よみたん / 3頁

【見出し】チャリティー公演収益金146万円余を寄贈「福祉の友ふるさと」 【写真:知花氏から宮里会長へ】

 村内の精神薄弱児者施設『かりゆし学園』の法人化準備資金造成に向けて、『福祉の友ふるさと』(知花盛雄代表=宇座区出身)では九月八日、昼・夜の二回に亘り村総合福祉センターにおいて「第四回・チャリティー公演」を開催しました。
 公演は、新垣満子流舞研究所(伊良皆)、ふるさと民謡友達小、渡口政二民謡グループ、演劇友の会などをはじめ、友情出演や賛助出演の芸能家らが舞踊、民謡、喜劇を披露。延べ千二百人の観客は心行くまで沖縄芝居を堪能し、公演は大好評を得ました。
 公演終了後の十月十一日午後、知花盛雄氏が役場に村長室を訪ね、「私たちが協力出来るのはチャリティーしかない。収益金をかりゆし学園の法人化のために有効に役立てて下さい」と、公演での収益金一、四六一、五〇九円を読谷村障害児を守る父母の会(会長・宮里弘)に託しました。
 高額の善意を受けた宮里会長は「福祉の友ふるさとや父母の会の後援、関係者が一生懸命になったお陰で高額の寄付を頂いた。一九九四年をめどに、かりゆし学園の法人化に向けた資金として活用していきます」と感謝を表明。また松田菊茂氏は「今度のチャリティー公演は行政、教育委員会、議会や地域を始め、福祉の友ふるさとの出演者の皆様方のお陰で大成功を納めたことは、私たち、親としても大きな励みになります。今後とも頑張ります。ありがとう」とお礼が述べられました。
 贈呈式に立ち合った山村徳信村長も「ふるさと代表の知花盛雄氏は、以前から”自分たちが協力出来るのは演劇の分野だ”という気持ちで自らが主催者となって、これまで福祉への協力、チャリティー公演を実行して協力してきた。みんなが支えあって、それぞれの持ち場(特技)で支え、輪を広げて協力していることは村民に良い影響を与え、福祉の向上につながることでしょう。多額の奉仕を頂き感謝しています」と語り、知花氏の志に感激していました。
 宮里会長や松田氏、山内村長の感謝の言葉に、知花氏は「趣味の人々が集いボランティア活動をしている。父母の会も一生懸命、全面的にご協力して頂いたことで観客も多く入り、難儀ではありましたがやったかいがあった。役者冥利に尽きる。来年もやってみたい」と話し、更に、「ボランティアは、一人になっても続けていきたい」と頼もしい決意を述べられていました。

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