今年度(平成四年四月)から小学校一・二年生の社会科と理科の教科がなくなり、新たに「生活科」が設けられることになった。
この事から、県教育委員会および村教育委員会では平成二年度に古堅南小学校(義田直澄校長)を生活科研究校として指定。以来、同校ではこれまで生活科実践の授業に取り組んできました。
その、成果を報告するための「研究報告会(二年次)」が十一月二十八日、県下の小学校教員など約四百人余が参加するなか、同校で研究発表と公開授業が行われました。
『主体的に取り組む子どもの育成をめざして』を研究主題とし、二年次の「地域に根ざした生活科の年間指導計画の実践と改善」をサブテーマとした公開授業では、一年生が「さつまいもをそだてよう」と、五月から十`月にかけて植裁し育てたサツマイモを収穫。その収穫の喜びを味わおうと”焼き芋パーティー”が行われ、元気に歌や遊戯を披露。出来たての焼き芋は参観者にも配られ、一緒になって、その味覚を味わった。
また、二年生は「南っ子まつりをしよう」と計画。色とりどりのビニールに創造工夫を懲らした絵をほどこし、自分たちで作った鮮やかなハッピに身を包み、ねじり鉢巻き姿も勇ましく、琉舞を踊り、打ち鳴らす太鼓のリズムにのってみこしを担いで「ワッショイ!ワッショイ!」の掛け声とともに、、ミニ進貢船も登場。体育館内にはのびのびとした明るい声がこだまし、手づくりのまつりを楽しんだ。 研究発表では知花幸子、大湾妙子両教諭が研究の成果、今後の課題などについて「全職員の共通理解のもとに研究を進めてきた。年間指導計画の見直しによって校内、校区の生活科マップ、人材マップ、生活科ごよみが充実し、直接体験を豊富に取り入れたり、学級の枠をはずし学年をオープンにしたりするなどの授業設計を心掛けたので、子どもの活動体験が広がり子どもの要求が生かされ、生き生きとした授業を心掛けることができた。今後さらに研究を深め、幼稚園との連携、地域の人々や父母の関心を高め、家庭や地域との連携を深めていく必要がある」と報告。会場から大きな拍手が送られました。
この日、参観者に配布された資料『研究報告書』は二百四十三ページにおよび、生活科研究校としての古堅南小学校の実践、研究に没頭してきた教職員と、父母や地域の人々の労と熱意、誠意が伺える貴重な報告書となっている。
また、閉会の後には南小の畑六百坪から収穫された新鮮な野菜(からしな、ネギ、ホーレンソウ)などがお土産として参観者全員に配られ喜ばれました。これは、職員や子どもたちの全校生徒をはじめ、PTAが協力をなし、準備段階から丹精を込めて育ててきたもの、それだけに、生活科の意図する学校教育の初期の段階から児童生徒が主体的に学習や生活をする基礎的な能力や態度の育成を重視した同校の実践研究の試みは、内外から高く評価されました。