”私に変わって電話をして下さい”と、耳や言葉の不自由な方が電話をかけたい時に使用する「電話お願い手帳」の贈呈式が一月二十二日午後、村総合福祉センターにて行われました。
これは、NTT嘉手納営業所(禰保恒雄所長)が贈呈したもの。この手帳は、昭和五十八年に「聴力障害者のために、公衆電話にミニファクスを取りつけて欲しい」という耳、言葉の不自由な方の要望がきっかけとなって生まれたものでNTTが発行。市町村や福祉団体等に贈呈。多くの方々に活用され、大好評を得て今年で九年目になる。
贈呈式には読谷村身体障害者協会を代表して聴覚部の儀保盛光さん、比嘉雅秀さんが出席。禰保所長から「電話お願い手帳(70冊)」、「ファクシミリのメモ用紙(50冊)」、「電話お願いメモ(50枚)」が贈呈されました。
贈呈を受けた儀保さんは「手帳をいつも利用している。毎年頂きとても感謝しています」と、社協の山内美恵子さんの手話通訳を介してお礼を述べていました。
この手帳には”おそれいりますが、私は耳・言葉が不自由なため電話がかけられません。私のかわりに電話をしてください。”とのメッセージが託され、緊急時の警察、消防への通報をはじめ、手話通訳者や病院への連絡、タクシーを呼んでください。などとの内容が記載され、利用者が便利なように工夫されている。手帳はポケットサイズで色はオレンジ色。
村民の皆様が、この手帳を持っている方からの「お願い」がありましたら”かわりに電話をかけてあげましょう”
三分間のまごころを。
なお、「電話お願い手帳」は、NTT嘉手納営業所、村福祉センターや役場厚生課の窓口に備え、希望者に配布しています。