読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年2月発行 広報よみたん / 4頁

【見出し】「ふれあいプラザ」を建設 【写真:工事の安全を願って鍬入れ式:読谷村ふれあいプラザ完成予想図】

 本村の総合的な福祉施策の一環として、高齢者や障害者などがそれぞれの必要に応じた福祉サービスを受けることができ、人々との交流が行なえる拠点施設「読谷村ふれあいプラザ(仮称)」の建設起工式が十二月二十四日午後、都屋の里広場にて挙行されました。
 起工式では、普天間宮の新垣義浩神職によって建設工事の安全祈願が行なわれ、出席者全員で工事の安全祈願を行なった後、安田慶造助役がふれあいプラザの建設計画の経緯を説明しながらも「老齢化社会を迎え、多くのボランティアの協力を借りながら本村ではデイサービスなどの福祉事業を行なっているが、福祉への新たな展開として多くの村民の支えでふれあいプラザの建設に着工することが出来た。建物には心がこもっており、きっと素晴らしい施設が出来るものと期待している。工事の安全に万全を配し、素晴らしい施設を建設して頂きたい」と、施主を代表して感謝を述べました。
 近年、高齢者や障害者などに対する社会福祉は大きく転換しつつある。これまでの救貧的あるいは社会的に援護が必要とされる人々を施設に収容および入所させるという隔離的な福祉方策から「自らの住まいを中心に福祉が保障されるという在宅福祉」を主体としたノーマライゼーションが主流になりつつある。このノーマライゼーションは”知恵遅れの親の運動”(一九五九年デンマーク)から提唱されてきたもので、それは、高齢者も若者も、障害者もそうでない者も、全ての人々がともに暮らし、ともに生きる社会こそがノーマル(普通)であるという考え方である。
 本村ではこれまで民生委員・児童委員、社会福祉協議会、ボランティアの協力のもとで各種の福祉施策を展開してきたところであるが、それらの事業を円滑に推進しえる専用施設がなく大きな課題となっていた。こうしたことからノーマライゼーションの重要な要素である拠点施設、即ち「読谷村ふれあいプラザ」を建設することになったものです。
 同施設が完成すれば、村の単独事業としては県内初の福祉施設が誕生するということになります。
【読谷村ふれあいプラザの概要】
◆建設場所
・読谷村字都屋一六七番地の二
     (読谷村診療所東側)
◆延床面積(一四四〇㎡)
◆建設に係る総事業費は三億円。
◆請負会社
・有限会社・新垣工務店
  新垣憲勇代表取締役

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