読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年9月発行 広報よみたん / 15頁

人生を愉快に楽しく 喜名福寿会 人形劇に興味津々

 在宅の独居老人や身体の不自由なお年寄りに交流の場を提供し、人生を愉快に楽しんで頂こう-と、喜名区(宇根良雄区長)では高齢者を対象にした「福寿会」(新城朝昇会長・会員五十人)を五年前に発足。以来、区民一丸となってお年寄りへのボランティア活動を展開している。
 これは、老人クラブ活動に参加できない区内のお年寄りに各種レクリェーションなどを通して健康増進を図り、会員相互の親睦を深めることを目的に、毎月第二・第四水曜日に公民館を中心に福寿会の活動が行なわれている。
 七月二十八日午後、四十人余の福寿会員が集う中、公民館では地元の薬局の方々が待機してお年寄りらの健康度をチェックする血圧測定が行なわれたのを始め、この日は喜名保育園の保母らが訪れて「鷲ヌ鳥」の琉舞に続き、沖縄の民話を題材にした大型紙芝居「どうして蚊は血を吸うの」や「七夕様」の人形劇が演じられ、お年寄りらは紙芝居や人形劇に興味津々に見入っていて、その表情はまるで子供時代の昔懐かしい日々を偲んでいるかのように見えた。
 演じられた紙芝居や人形など、これらは全てが保母らが真心をこめて制作した手作り作品という。
 また、同日は南風原町民話の会所属の金城春子さんも喜名公民館を訪れてボランティアで応援。金城さんは、劇の合間をぬってユーモアたっぷりの話術で「ウチナーグチ早口言葉」を講話。金城講師の唱える早口言葉に、ウチナーグチの達者な筈の御人らも、言葉についていけずに口をもぐもぐ。これには思わず全員が笑いだし、会場には楽しそうな雰囲気が漂っていた。
 区民ボランティア(二十五人)で福寿会を支えている同区の宇根区長は「区民の協力で福寿会の活動も五年間継続している。三味線や舞踊、健康診断、誕生会、視察旅行などを行ってきた。不用品を集めた初のりサイクルバザーには千人余の区民が集まり盛況を極め、若者にも理解心が育まれてきたようだ。今ではボランティアを買ってでる者も多くなっている」と話し、「お年寄りは暦に丸印をつけてこの日(第二・第四水曜日)が来るのを待ち望んでいる。区としても月二回の活動に助成を続けていく」と述べていた。
 この日の定例会ではボランティア手作りの芋天ぷら料理などが振る舞われ、お年寄りらは、おいしい料理に舌鼓をうちながらの演劇観賞となった。

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