読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年1月発行 広報よみたん / 4頁

【見出し】新年のごあいさつ読谷村教育長 伊波清安

あけまして おめでとうございます。謹んで新年のごあいさつを申し上げます。

 今年はきっといいことがありますようにと、それぞれに夢と希望を膨らませて、爽やかな新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。迎えます戌年こそ、皆様方個々の願いが適えられる最良の幸多い年になりますようお祈り申し上げます。
 旧年は、不慣れな教育行政畑にいきなりとびこんできて、戸惑いの連続でありましたが、この新参教育長を迷走させることもなく、導き支えて下さいました各位に心から感謝申し上げます。
 この一年の教育委員会の歩みを振り返ってみますと、挙行く委員会本来の機能・役割を充分に果たすことができたかどうか、いささか不安はあるものの、大筋で手応えのある成果を納めることができたものと評価しております。
 教育委員会には、学校関係の施設・設備や児童生徒の学業全般を司る教育総務課をはじめ、各種団体の活動を支援する社会教育課及び、文化・芸能等を司る文化振興課の三課があります。三課それぞれに年間活動計画を立てて、意欲的な活動を推進しております。 
 まず、学校教育の面では、施設の充実の一環として古堅中学校のコンピュータ教室三階だての校舎建築が進められております。学業面では学力向上対策と併せて教育活動の活性化を進めてまいりました。その成果として、スポーツ面では読谷中学校のソフトボール、テニス、柔道、古中の体操等が沖縄代表として九州大会や全国大会に派遣されております。また古中バンド部も九州大会に参加して良い成績を納めております。さらに学対事業の地域部会が進めている朝のあいさつ運動も、各地域団体等の協力を得て、定着しつつあります。自然なあいさつが日常化するまで教育委員を中心に頑張り通したいものです。併せて青少年の健全な育成を図り非行を防止する活動も全村民あげて取り組んでいただくことを期待しています。
 次に社会教育課では、社会体育の支援、各団体の行事企画、推進をはじめ、中央雄公民館を中心に多彩な行事やサークル活動を展開してきました。なかでも外間守善先生の「琉球び歴史と文化」の講演会には多くの村民がご参加ご協力いただきました。なお、初心者対象の琉舞教室講座や諸講座等に多勢の方々のご参加をいただいたところでありますが、次年度も盛りたくさんの事業を計画しておりますので、より多くの方々のご協力を仰ぎたいと思います。
 文化振興課の方では、美術館の企画展として、絵画・彫刻・工芸等の展示会を開き多くの方々の来館をいただくことができたし、また、城を利用して数々のイベントにも取り組んできました。
 このように教育委員会では、職員が心を一つにして諸々の事業を推進し、村民への奉仕に努めてきたつもりでありますが、これでよかったのか絶えず反省を試みながら、より充実した企画・活動を展開していきたいと思っております。
 今年も新しい教育の遠大な目標に沿って着実な歩みを続ける所存です。

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