読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年4月発行 広報よみたん / 6頁

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 ④水産業の振興

 水産業をとりまく情勢は水産物の輸入増大や漁場環境の悪化、資源の減少等に伴い、漁業経営は厳しい状況となっております。また、海浜域のリゾート化等による地域環境の変化もあり、これからの水産業は周辺水域の高度利用、積極的な漁場保全と資源管理をめざして「つくり育てる漁業」の展開をはかり生産拡大のための諸施策が必要となってまいりました。
 本村ではこれまで漁業生産の拠点づくりとして、都屋漁港の整備を促進し、また生産基盤の整備を進める一方、総合活動の拠点となる事務所兼集会施設が完成しております。併せて、漁業生産の第二の拠点として、漁民が久しく待ち望んでおりました長浜地区の船揚場も整備を進めているところであります。
 さらに、水産業構造改善特別対策事業により養殖、畜養のための施設が整備されつつあり、これにより安定生産と安定出荷をはかり、併せて技術研修を実施し生産拡大に努めているところであります。
 今年度も漁業活性化と漁業経営の健全化のため読みtなんそん漁業同組合の策定した地域漁業活性化計画を支援するとともに、漁業器具購入補助、オニヒトデ駆除、漁船購入補助等を継続実施してまいります。さらに、海岸域の地域環境保全推進調査業務を実施いたします。

 ⑤商工観光の振興

 本村の商業を取り巻く環境は、大店法の緩和、村内及び近隣市町村への大中店舗の進出等の影響を受け、地域小売店、地域商店街での経営は厳しさを増しております。
 こうした状況下、商工会では地域の特性を活かした街づくりを求めて、一昨年から「街づくり委員会」を設置し、地域商店街の活性化を模索しているところであります。
 今年度も商工会が推進する地域活性化事業(地域人材育成・特産品の販路拡大をめざした物産展等)へ支援してまいります。
 また、紅いも等を素材とした特産品の販路拡大をめざし、国道五八号線沿いの農産物直売施設を再開発するための計画策定を進めてまいります。
 観光振興の面では、観光掲示板の設置、残波岬でのテッポウユリの植え付け、「観光フォートコンテスト」事業への支援等を行ってまいります。
 沖縄観光をめぐる状況は厳しいのがありますが、航空運賃の割引が夏を前に予定されるなど明るい材料も出てまいりました。今後も村民生活の共存をはかり個性ある観光リゾート地の形成に努めてまいります。
 勤労者野外活動施設は、勤労者の余暇活動の場として村内外から広く利用されております。週休二日制の普及による自由時間の増大、自然や文化のふれあいを求めて、さらには健康の維持増進、家族との共通の趣味づくり等の目的で勤労者の余暇活動は着実に増えております。こうした勤労者のニーズに応えるため、今後も施設整備に努めてまいります。

 ⑥伝統工芸の振興

 昭和五十一年、読谷山花織事業協同組合が成立され、今年は二十年目になります。現在、一四〇名余の組合員が読谷山花織の発展と伝統技法の継承のため、地区工房等で頑張っております。
 今年度も、先人の遺した伝統文化を継承発展させるため、経営の近代化、合理化、技術・技能の向上、原材料の確保、後継者育成などに支援してまいります。
 本村のやちむんにつきましては、村内各地に三十余の窯元を有し、県内最大の産地として内外から高く評価されております。毎年十二月開催の「読谷山陶器市」では、多くのやちむんファンが訪れ賑わいを見せております。
 今後もやちむんの村内普及、融合をめざして、関係者と相定携し販路の拡大を促進しつつ振興してまいります。
 また、琉球ガラス工芸・宙吹ガラス工房「虹」がやちむんの里の一角にオープンし、一九九三ンdん十月から制作活動を始めております。
 独特の泡ガラスの世界が全国的にも評価され通産大臣賞(「現代の名工」)を受賞するなど今後もその活躍が大きく期待されているところであり、伝統工芸の新たな展開として振興してまります。
 (3)社会福祉増進のための施策

 高齢化や少子化が同時進行するなかにあって、お年寄りも子供も障害を持つ人も持たない人も、みんなが住み慣れた地域で生き生きと暮らせる村こそ私達の大きな目標であります。
 これらの目標実現に向け、村民の一人びとりがお互いを大切にする「福祉の心」をもち、実践することが、21世紀を目前にして求められてまいりました。
 それは又、時間を越えて受け継がれるべき大切なものでもあります。
 生き活き健康センターでのデイサービス事業も二年目に入り、多くのお年寄りが活用され、喜ばれております。又ゆいまーる共生事業も■ヵ所の字公民館で展開され、ホームヘルパーや地域ボランティアの連携のもの福祉公民館としての活動も進められております。特別養護老人ホーム・読谷の里も二月一日にオープン、施設福祉の拠点が実現し、読谷村の在宅及び施設福祉が一層充実してまいります。こうしたなか、今年度は次の施策を進めてまいります。
 まず、一人暮らしや虚弱老人への在宅福祉については、ホームヘルパーの充実強化に加え、字公民館でのゆいまーる共生事業の内容充実をはるとともに、新たに特養・読谷の里でのデイサービス事業も開始してまいります。
 更に、老人福祉医療費助成(おむつ代支給)の拡大をはかります。
 次に、健康なお年寄りの生きがい対策については、創立三十周年を契機に読老連との連携を更に強め、お年寄りの社会参加や仲間とのふれあいを通し各単位クラブの育成、各種サークル活動、健康増進など生きがいづくりを積極的に推進してまいります。
 重度身障医療費助成については、年々この制度の活用が増大しており拡充をはかってまいります。
 併せて、重度身障者世帯へのホームヘルパー及び視覚障害者のためのガイドヘルパーの派遣事業を拡大いたします。
 また、今後ますます高齢化が進展していくなかで国民年金は村民の老後の所得保障を担う大きな柱であるとともに、その経済的効果も大きいものがあります。
 今年度も、公的年金の意義と役割について正しい理解と認識を高めるとともに、二十歳到達者の適用をはじめ厚生年金喪失者、三号被保険者の種別変更など、無年金者の発生防止に努めてまいります。
 精神薄弱者(児)福祉については、授産施設読谷福祉作業所へ支援するとともに、残波かりゆし学園(法人)の今年度開所に向け支援を拡大いたします。
 保育事業につきましては、児童福祉法の精神を尊重しつつ、児童の発達段階に応じた保育を実践してまいります。
 さらに、障害児保育の拡充と特別保育事業の充実に努めてまいります。母子及び父子家庭は経済的、社会的、精神的ハンデをもっており、その支援策として今年度からその対象者への経済的自立更正支援のため、母子及び父子家庭等医療費助成制度をスタートしてまいります。
 社会福祉活動に大切なボランティアの活動については、その育成強化とネットワークづくりが求められております。村社会福祉協議会と提携し、ボラントピア事業の活用による小中高校生の体験交流学習会や村内民間企業との連携を密にしながら、その育成に努めてまいります。
 民生委員・児童委員の地域福祉活動に果たす役割は極めて重要であります。
 今年は全委員が改選期にあり、定数増をはかりつつ組織の強化に努めてまいります。
 また、戦後五十年が経過し、その間の戦傷病者戦没者遺族等の援護台帳の整理を進めてまいります。
 保健事業の推進につきましては、「自らの健康は自ら守る」という観点から「健康づくり村民のつどい」等を開催し、村民の健康保持増進に努めるとともに病気の早期発見をはかるために住民健診を実施し、村民の健康状態の把握に努め、健康保持と事後指導の強化をはかってまいります。 母子保健事業については、母性の保護及び乳幼児の健全な発育に質するため、妊産婦、幼児の健康相談、健康診査、予防接種等を推進するとともに、乳児(満1歳に満たない者)医療費情勢を継続してまいります。
 デイケア活動については、精神療養者家族会が結成され、療養者の福祉向上をめざし活動を続けているところであります。今年度は精神障害者小規模作業所の充実をはかり、今後も家族会と相提携し、その福祉向上に努めてまいります。
 診療所は広く村民の健康と福祉を目的として、外来患者の診療、児童生徒、保育園児の健康診断、職場健康健診、人間ドック及び地域での健康講演、諸検査等を実施してまいりました。疫病構造がこれまでの感染症から成人病へと移行していくなかで、長期間の療養生活を余儀なくされる場合が増えてまいりました。こうしたことから、可能な限り家族に囲まれ、住み慣れた自宅で療養を希望する村民のニーズに応えるため、関係機関、関係部署との連携を密にし、在宅療養への支援を強化するとともに疾病の早期発見、早期治療を促進してまいります。
※続く

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