読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年7月発行 広報よみたん / 49頁

【見出し】警察と住民が小ぜり合い 米軍車両の進入めぐり 抗議団を強制排除 

【読谷】在沖米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)は九日午前、読谷補助飛行場でパラシュート降下訓練を実施、訓練開始から一時間半が経過した午前九時半ごろ、補助飛行場内に進入しようとした米軍トラックに住民が抗議したところ警察が住民らを強制排除、警察と住民の小競り合いとなった。その後、多くの住民が集まりだし、警察とにらみ合いが続いている。
 これまで住民の意向により同道路から米軍トラックは演習場内に進入していなかっただけに、警察の強制排除に住民らは反発、役場に応援を要請した。十時過ぎから続々と職員が集まりだし、十時十五分には山内徳信村長の要請を受け、消防団員九人も現場に駆けつけ、一触即発の状況になっている。
 トラブルの発端は補助飛行場南側入口から進入しようとした兵士の乗った米軍トラックを儀保輝和議長ら四人の住民が道路中央で阻止、それを二、三十人の嘉手納署員や機動隊員が取り囲み強制排除、儀保議長らは「さわるな、さわるな」と大声で警察官に抗議したが、排除された。その後、山内村長らも現場に到着、午前十時四十五分現在、三十人ほどの住民と嘉手納署員、機動隊とのにらみ合いが続いている。
 山内村長は「ここを封鎖したからといって、演習ができない状況になっているのか。警察は村民の意思よりも米軍を大切にしている。こんなばかなことがあるか」と怒りをあらわにしていた。

《県への連絡が遅れる 県知事公室》
 パラシュート降下訓練実施の連絡が遅れた原因について、県の知事公室基地対策課は「九日午前八時四十五分ごろ那覇防衛施設局から通報があった。それを受けて同日午前九時少し前にマスコミ各社に連絡した」と説明している。
 一方、施設局は「訓練がある場合、読谷村と県に連絡している。今回は読谷村には連絡したが、県に連絡するのが遅れたようだ。原因は担当者が代わって手違いがあったため」と説明している。

《演習地外に降下ミス》
 この日午前十一時三十分ごろ、読谷補助飛行場でパラシュート降下訓練中の、在沖米陸軍特殊部隊の隊員一人が演習場内の降下地点をはずれ、道路上に降下するという着地ミスが起こった。県警が現場に急行、パラシュートを押収するなど現場検証を行っている。住民や役場職員約三十人が取り囲み、緊迫した中でやり取りが行われている。

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