読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年7月発行 広報よみたん / 60頁

【見出し】基地移設強化に断固反対!! 新たな飛行場許せない 読谷村民総決起大会 5000人参加、反対決議

【読谷】「日米両政府による普天間飛行場返還に伴う読谷村域への新たな飛行場に反対する村民総決起大会」(主催・同実行委員会)が十九日午前十時半から読谷村補助飛行場で開かれた。普天間飛行場の全面変換に伴い、読谷村と恩納村にまたがる旧親志一帯の嘉手納弾薬庫地区に千五百㍍の滑走路付き飛行場の建設計画が持ち上がっていることに読谷村民は不安を募らせ、同村での大会としては復帰後最大規模の五千人(主催者発表)が参加した。大会では「今回の新たな飛行場建設の押し付けに対し、村民は自らの生活環境、子供たちへの明るい未来を築くため、新たな闘いの第一歩を踏み出し、建設計画の撤回を要求し厳重に抗議する」という内容の大会決議を採択した。
 普天間飛行場の移設予定地域に挙げられている嘉手納、読谷、恩納の三町村議会は基地建設反対決議を採択。先の嘉手納町に次ぎ、今大会の開催で地域住民の怒りは一層高まった。山内徳信村長ら村代表は二十日午前、在沖米総領事館と那覇防衛施設局を訪ね、飛行場建設反対を要請するほか、二十六日に上京し総理府や外務省、防衛庁、沖縄開発庁など関係省庁に訴える。
 会場は村内二十四区の住民、役場職員、商工会、企業、労組、軍用地主など村内の二十八団体から五千人が参加した。
 大会では主催を代表して山内村長が「今日の大会は基地闘争運動の第一歩。沖縄は去る戦争で本土決戦の捨て石にされ、土地を強奪された。読谷補助飛行場の返還こそが当然の理だ。新たな基地の建設計画は言語道断で絶対許されることではない」と住民の意向を無視した日米両政府に怒りをぶつけ、基地建設に反対する住民の団結を呼び掛けた。
 基地に反対する意見発表では儀保輝和村議会議長、知花亀次郎村教育委員長、松田善康村老連副会長、児童生徒代表の喜友名達矢君ら八人が基地の無い平和な村づくりの実現を要求し、県内の基地のたらい回しに強く反対した。
 激励に駆けつけた社民党の上原康助副党首は新たな基地建設を批判し「ともに基地反対運動を闘っていこう」と住民の結集を呼び掛けた。

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