読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1996年9月発行 広報よみたん / 4頁

【見出し】最優秀賞に知花さん ~読谷村婦人の主張大会~ シンデレラタイムの村をめざして 婦人の主張大会最優秀賞作品 知花和子(儀間婦人会)

 婦人の訴えの中から生活に潤いを見い出そうーと七月二十八日午後、「第二十九回読谷村婦人の主張大会」(主催・牧門澄子婦人会会長)が村中央公民館で開かれ、四名の婦人が熱弁をふるいました。
 会場には多くの来賓や約二百人余の婦人らが詰め掛ける中、主張を前にあいさつした牧門会長は「急激な社会の進展に伴って私達婦人の生き方も大きく変化してきた。婦人の訴えの中から現代杜会に内在するさまざまな問題を積極的にとりあげて主張し、その成果を充分に発表してください」と語り、また、山内村長や伊波教育長が弁士の方々に激励の言葉を送りました。
 主張大会には高志保の大城美鳥さんが「お母さんのたからもの」、楚辺の松田英子さんが「わたしと老人ホーム」、波平の比嘉エミ子さんが「会長を終えて」、儀間の知花和子さんが「シンデレラタイムの村をめざして」を演題に堂々とした主張が展開され、審査の結果、儀間婦入会の知花和子さんが最優秀賞に輝きました。

「えっ、こんな時間に子どもが……ここは居酒屋なんでしょう?」と福島県に嫁いだ友人が、沖縄に来る度に御主人から言われる言葉だそうです。「あなたは婦人会やPTAの役員もしているし、どう思う」となじられることがよくありました。
 そんな矢先、私は嘉手納、読谷両町村の婦人団体の代表者の集いに参加し、一緒に”シンデレラタイム”の設定を呼びかけることになりました。読谷村PTA連合会母親委員長という立場での参加でした。
 夜型社会の是正の為、帰宅奨励時間を”シンデレラタイム”と名付け『大人は午後十二時、子供は午後六時半までには帰宅しよう』とアピールし、全県的にシンデレラタイム推進運動を展開していこうというものであります。
 もちろん、読谷村PTA連合会でも校外指導委員会を中心に、各単位PTA参加の下に夜間巡視を実施しておりましたので「いい事だ」ともろ手をあげて賛同しました。それは母親として、PTAや交通安全母の会の役員として、深夜徘徊活動の拠点ができ心強く思いました。
 この会は、村PTA連合会母親委員会、村婦人会、交通安全母の会など12団体で組織されております。
 活動として、毎月の定例会、両町村の催しもの、中学校、高校の入学式、卒業式でのチラシ配り、各種団体へ参加して会の趣旨のPRをやっております。また、両町村、各関係機関への支援の働きかけと、両町村議会への”シンデレラタイム”推進議決要請を行いました。
 このような活動を通して情報を得ていく中から、予想以上に夜型社会の及ぼす影響の大きさに驚いております。
 連日起こっている事件・事故の大半が深夜であります。皆さんにも記憶に新しい七月一日、ある地域で起こった高校生による傷害致死事件は、深夜の飲酒がきっかけで、酒を飲んでいた者同志が口論となり、暴行を加えて死亡させています。この事件後、県教育庁は「今回の事件は、酒や深夜俳掴など沖縄の夜型社会の縮図が背景にある」としています。その後、「再発防止に向け、全庁体制で事件の背景を分析し指導を行う」と発表しています。
 私たち読谷村でも深夜徘徊で補導される少年少女が多いと聞きます。
 深夜出歩くにはお金が必要になってきます。その金欲しさに、学校での金銭せびりや窃盗に及び、女の子の場合にはテレクラやツーショットダイヤルで知り合い売春にはしる事例もあると報道されています。この件に関しては、県公安委員会でテレクラ規制を県議会に上程する動きがあるようです。
 また、交通死亡事故や問題行動の約七〇%は深夜に発生していることを聞くと母親として身の毛のよだつ思いがします。
 さて、第一回総会を控えた平成七年四月中旬にシンデレラ会に匿名の方からお手紙とご芳志が届きました。励ましと夜型是正を強く訴えられておられる手紙に私たちは勇気づけられました。当時の会運営は、各種団体から拠出されたわずかな予算でしたのでとてもありがたく活用させて頂きました。平成八年度は、両町村とも予算を計上して頂きスムーズな運営ができる所まできました。
 また、昨年の十月、シンデレラ会は全国地域安全運動中央大会において、功労ボランティアとして地域安全貢献賞を受けました。更に心強いことは、嘉手納・読谷両町村議会において”シンデレラタイム宣言決議”が准されたことです。
今では”シンデレラタイム”という言葉がひんぱんに飛びかい、「なかなか守れませんが…」「子どものお手本になれる大人にならないとね」などと話しに色々な花が咲きはじめています。模合や集りにも”シンデレラタイム”が浸透しつつあるようです。
 この会に関わるようになって主人や子ども達のことが絶えず私の頭から離れませんでした。「シンデレラタイム運動を推進している自分の家族はどうなのだ」という問いがいつも私自身の中にあってビクビクしておりました。その事を私は思いきって主人に話してみましたら、「あいっ!守いんどう。友だちにも宣伝するサ」との調子のいい返事です。半信半疑の私におかまいなく、読谷村は「非核宣言の村」「環境美化の村」と銘打っているのでそれと同様に「シンデレラタイムの村」を宣言するよう提言してみたらどうかとまで話しが発展してしまいました。側で聞いていた子ども達が、「お父、だいじょうぶか」と心配しています。この日、私の長い間の胸のつかえが取れたことは言うまでもありません。
 先日、ある講習会に参加する機会がありました。その講習の中での「環境は変えようという意志があれば変えられる」という言葉に深く感動しました。夜型社会も変えようという”意志”がたくさん集まれば変えられるものだと確信致します。
 「寝ていても団扇の動く親心」という川柳がありますが、扇風機やクーラーという生活環境にあっても親心というのは永遠に変わらないものであると思います。将来を担う子ども達の為にも良い生活環境をつくっていくことが不変の親心ではないでしょうか。長い間に根づいた習慣は一朝一夕に片づくことではないと思います。しかし、「このような家庭・杜会をつくっていこう」という意識をもつことによって必ずや実現できることだと信じます。
 「シンデレラタイムで築く家庭の幸せ」シンデレラタイム運動のスローガンです。まず、我が家から。その我が家が幾つも集まって幸せな地域が築かれます。
 私たち自身の為、未来を担う子ども達の為にも、県民一斉行動の気運に呼応して今こそ決意を新たに「シンデレラタイムの村」づくりに、積極的に、根気強く取り組もうではありませんか。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。