沖縄の民具(6)ー読谷村立歴史民俗資料館収蔵資料よりー
クルマボー(唐竿)
豆や麦、粟などを脱穀する時に使う用具。日に干した豆や麦をニクブク(蓑製の大きな敷物)の上に積んで、クルマボーでたたいて実をおとす。使い方は短い方の棒を手に持って、長い方の棒を回転させて穀物をたたく。
チチウーシ(つき臼)アジン(堅杵)
チチウーシは松や赤木などの大木をくりぬいて作る。主に精米や味噌をつくのに用い、また家庭によってはカマボコをつく小さめの臼もあった。伝統的な杵はアジンと称され、本土型のガッパー(ヤマトゥアジン)も時々利用された。