読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2000年6月発行 広報よみたん / 16頁

人間国宝の技 玉那覇有公氏 紅型「草花文様」を寄贈

人間国宝の技 玉那覇有公氏
 紅型「草花文様」を寄贈

 去る、四月八日から三十日の日程で村立美術館で開催された、「人間国宝 玉那覇有公『紅型』展」は連日多くの紅型ファンが訪れ、好評を博しました。
 その最終日の四月三十日に玉那覇有公氏から、展示会の目玉としてホール中央に展示された芋麻地紅型両面二枚異型染「草花文様」が読谷村に寄贈されました。
 寄贈を受けた両面二枚異型染の手法によるものは、昨年文化庁に納品した作品と、今回寄贈を受けた二点とあって大変貴重な作品です。
 安田村長は、「これだけの立派な大作の寄贈をいただき、恐縮です。村民の宝として大切にします。」と感謝の意を表しました。
 また、宮城美術館長は、「この紅型展の開催中に、三、五〇〇人の紅型ファンが参観に訪れました。この作品は美術館の最高のコレクションとして村民に親しまれることでしょう。」と述べました。
 玉那覇有公氏は、昭和三十七年、二十七歳の時に紅型の道に入り、師匠の城間栄喜氏に師事を受けました。以来、昭和四十七年には第二十四回沖展奨励賞の受賞を皮切りに多くの賞を受賞、平成八年五月に人間国宝に認定され、現在にいたっております。
 この作品について、玉那覇氏は、一昨年よく出かける国頭の山野でデッサンをしている時に、花に重なって木の葉が揺れる様をみて発案したとのことでした。

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