読谷村の文化財(11)
喜名焼古窯跡
喜名焼窯跡は喜名焼の古窯跡で、喜名小学校南側の住宅地に埋まっています。ここの地形はなだらかな斜面で、窯を築くのに適し、近くには粘土、水、燃料の薪が豊富にあったのでしょう。
喜名焼は一六七〇年前後に焼かれていた読谷山の焼き物で、壷・すり鉢・ずし甕・碗・瓦などがあり、表面には泥釉が塗られ、焼き上がりはキンキンと音がするほど堅く、表面の色はこげ茶色をしています。喜名焼古窯は一六八二年の壷屋統合以前からあり、沖縄でも古い窯のひとつですが、いつから使われ始め、いつ廃れたのかははっきりせず、今後の調査研究の課題です。
平成四年に村道整備工事時に発掘調査がおこなわれ、その結果、「物原」とよばれる焼き損じ品を捨てた場所が見つかりました。焼き損じ品といっしょに窯で重ね焼きに使う円盤や窯の天井・壁のかけらもたくさん出土しました。
文化振興課 仲宗根求