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2003年9月発行 広報よみたん / 2頁

中二男子殺害遺棄事件に関し、県民に対する緊急アピール

中二男子殺害遺棄事件に関し、
   県民に対する緊急アピール

 先般、報道された中学生の少年少女らが関わったとされる中学2年生殺害遺棄事件は、教育関係者のみならず、すべての県民に大きな衝撃を与えました。誠に痛ましい事件であり、被害者の少年の御家族の心痛は察するに余りあるものがあります。
 改めて、被害者の少年の御冥福をお祈り申し上げます。
 法務省の人権擁護機関である那覇地方法務局及び沖縄県人権擁護委員連合会では、従来から「いじめ問題」をはじめとする子どもの人権侵害の解消に向け、「命の大切さ」や「相手への思いやり」等の基本的人権尊重の精神を身につけてもらうことを目的として、小学生を対象とした「人権の花運動」や中学生を対象とした「人権作文コンテスト」等の人権啓発活動に努めてきたところです。
 このような中で、今回の事件が発生したことは、
誠に残念でなりません。
 このような悲惨な事件が二度と起きないようにするためには、まず、県民一人一人が「人の命の重さ」「人の命の大切さ」ということを今一度考えなければなりません。また、このような事件が起きてしまった社会環境についても、今、正に問題意識を持つべき時期に来ています。現代の社会状況は、長引く不況、高度情報化、核家族化等によって、家庭においても一般社会においても、お互いを信じ合い、語り合い、喜びを分かち合うような関係を築くことが困難な時代となりつつあります。
 「人権」とは、「人が社会生活を営む上で、誰もが有している幸せに生きる権利」です。県民一人一人が、自分自身を大切にする心を持つとともに、相手を思いやる心を持ち、より良い人間関係、ひいては社会関係を築くことが、すべての人々の人権が尊重され、相互に共存できる平和で豊かな社会を実現することにつながります。
 また、この事件に関連して、加害生徒らが通う中学校の生徒に対し、校外で「地元でこんな事件が起きて迷惑」、「人殺し」などと中傷の言葉を浴びせるなどの嫌がらせが相次いでいるという悲しむべき報道がされています。これらの行為は、生徒の健全な育成を願う立場から絶対にやってはいけない行為です。このようなことで生徒等の心の傷が果たしていつ癒えるのでしょうか。
 那覇地方法務局及び沖縄県人権擁護委員連合会は、家庭、学校及び地域の人々が手を取り合って、このような悲惨な事件の再発防止や心ない嫌がらせの防止に取り組まなければならないということを訴えるとともに、地域における人権尊重思想の普及高揚のために、引き続き啓発活動を推進してまいります。
 人権尊重思想の普及高揚に努めることをその職務とする私たちは、この事件の重大性に思いをいたすとき,改めて、県民の皆様に人権の重要性について強く訴えるべく、ここに緊急のアピールを行います。

       平成15年7月25日
  那覇地方法務局長  谷 山 幸 雄
  沖縄県人権擁護委員連合会長 源 武 二

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