読谷の自然(89)昆虫類【チョウ類】28~ツマベニチョウ~(シロチョウ科)
シロチョウ科では最大級のチョウで、飛翔力があり、山沿いの道路わきなどを高い位置で活発に飛び回っている姿がよく見られます。このとき白色の前ばね(前翅)の先端部分が鮮やかなだいだい色でよく目立ちます。雄はこの地の色がクリームがかった白色で、雌は灰白色で少しくすんでいます。また、前翅先端の赤みを帯びただいだい色も、雄は鮮やかですが雌は少しくすんでいます。
沖縄島では三月から十月くらいまで見られ、夏場ブッソウゲの植え込みのある場所にはその蜜を求めて頻繁に吸蜜に訪れます。
幼虫の食草はギョボクで、海岸林や石灰岩地にある御嶽林にはこの植物が多く見られるため、成虫もその近くの森林などで飛翔しながら吸蜜行動をくりかえします。
国内における分布の範囲は、九州南端から琉球列島まで、国外では東南アジアや中国大陸南東部と南方系のチョウです。
村内でも村東部の森林地域や北部の海岸林の他、石灰岩地のある御嶽林などでよく姿が見られます。
文・写真 沖縄県立博物館
嵩 原 建 二