読谷の自然(90)昆虫類【チョウ類】29~リュウキュウヒメジャノメ~(ジャノメチョウ科)
全体が褐色で、目玉模様があり、またハネの裏面に白い帯があります。一般にジャノメチョウの仲間は目立たない色をしており、ハネに目玉模様があります。琉球列島の固有種で、奄美諸島、沖縄諸島、八重山諸島に分布しており、奄美・沖縄亜種と八重山亜種に分類されます。
成虫は沖縄島では三~十二月に、八重山ではほぼ一年中見られます。おもに山地、林の周辺で見られ、耕作地など開けた場所では見られません。暗い場所の地上付近をゆるやかに飛びます。花の蜜を吸うこともありますが、ふつう樹液や腐った果実の汁を吸います。幼虫の食草はススキやチガヤ、エダウチチヂミザサなどです。
以前、琉球列島に生息するリュウキュウヒメジャノメは、日本本土や中国、台湾、東南アジアにいるヒメジャノメと同じ種と考えられていました。ところが、交配実験の結果、琉球産と本土産や台湾産のヒメジャノメとの間に産まれた子(メス)には子孫ができないことがわかり、琉球産は別種として分けられました。
文・写真、沖縄県ミバエ対策事業所 小 浜 継 雄