楽しく有意義だった文化交流
~沖永良部を訪ねて~
去る十月十七日、十八日の両日、一泊二泊で村文化協会の会員、古堅宗明会長以下三六人は沖永良部島を訪問し、同島の知名、和泊両町文化協会の皆さんを交流した。以下はその概要である。
往復とも海路をとったが、和泊港に入港するや、私たちは待機していた二台の中型バスに分乗、直ちに史跡を案内して頂いた。まず訪れたのは西郷隆盛「敬天愛人発祥の地」と南洲神社。ここで私たちは西郷隆盛の流刑中の様子を聴き、今も沖永良部の人たちの心に脈打つ敬天愛人の精神に触れることができた。次ぎに伝説上の人物、「世之主」の墓(ウファ)を回った。世之主は北山王、攀安知の次男、真松千代で、この墓には彼とその奥様および嫡子、さらに後蘭孫八ら四天王の遺骨が納められているという。しかしこのような物的史料はあるものの、世之主を始め沖永良部島の古い時代の歴史はほどんどがいまだに伝説の域を出ないとのことである。ついでに私たちは数ある鍾乳洞の一つ、昇竜洞を見て回り、ホテルに入った。
さて、ひと風呂浴びて夕方七時から知名町中央公民館で交流会。これには知名・和泊両町の文化協会長を始め、多くの皆さんと私たち一行全員が参加した。美味しいごちそうと飲み物を前にして、双方が伝統の歌、舞踊、三線の名曲を披露し合って、きわめて楽しい有意義な交流ができた。
二日目は郷土史研究家、先田光演氏の沖永良部の歴史に関するお話を拝聴したが、誠に興味深く得るところ大であった。
沖永良部は気候風土が沖縄と同じで、方言もかなり似ており、さらに伝統芸能の面でも沖縄と同一文化圏に属しているようである。沖永良部は与論同様、私が従来考えていた以上に沖縄と深く結びついていることを知ったことは、私にとって望外の収穫であった。
私たちの訪問を快く受け入れて頂き、史跡の案内や交流会等、万事心のこもったお世話をして下さった皆様に深く感謝申し上げたい。
文、読谷村文化協会
歴史民俗部会 長嶺善宏