読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2003年12月発行 広報よみたん / 9頁

保育の窓十五 『今・なぜ食育なの』

保育の窓十五
『今・なぜ食育なの』

 第七回保育まつりが終わった。給食コーナーのテーマは「食育」である。先祖から受け継ぐ筈だった沖縄の長寿社会の揺らぎを足元から、見直し、立て直すというテーマを掲げる。育児で最も基本となる食事こそ体の細胞をつくる素である。この子たちを長寿へ導くために。
 南保育所は「命を大切にする子」を「めざす子ども像」として掲げている。「命ど宝」と昔から言い伝えられた愛の証である。昨今の命を粗末にする事件が起きる度にこの目標を強く心に感じる。乳幼児に「命」の知識としての指導は難しい。
 保育環境から、体験し感じてもらうことで命の大切さを成熟させていくものと思うのである。
 蚕、蝶、うさぎの飼育や栽培保育を活かして保育内容を充実させることにどの園も一生懸命である。それはそれぞれの命の限界と継承を通して命の大切さを保育内容として子供たちに興味を引き出すことができるからである。
 南保育所にランチルームができ、施設の見学者も絶えません。その訪れるお客様に園庭でとれたゴーヤーでジュースをサービスすると子供たちも嬉しそう。自分たちで作ったゴーヤージュースの体験があり、その、おいしさが身にしみて感じるからです。調理室で作ってもらって飲むだけでは苦いだけを識別してしまいがちです。自分たちで植えて育て、収穫、調理で体験が実ることになります。
 小学校にいくまでに良い食品を選び、しっかりと自然の味を覚える「味のすりこみ」をして巣立ち、食べ物を自分で選べる能力をもつ食育に力を入れ取り組んでいる。
 五歳児たち九人は栄養士、調理員と一緒に「赤・緑・黄」の食品は何か。食とは人を良くする。胃袋でなく、心を満たし、豊かな感性を育む。優しい人、思いやりのある人になる食べ物を探そう。ゲームをしたり、切抜きをしたり、楽しい食育風景である。ランチルームで赤・黄・緑のランチョマットで琉球陶器の器で琉球料理を美味しそうに食べる五歳児。食べることはその食べ物の命をもらうことであり、感謝して食べること、そして自ら食べることは次ぎの命の継承になることをいつの日か気づくでしょうか。
文・読谷村南保育所
     栄養士 花城政子

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