住民の皆様へお知らせ
救急隊の服装変更について
2003年2月、ベトナムで原因不明の肺炎が発生し、原因は新種のコロナウィルスと考えられ、重傷呼吸器症候群(SARSサーズ)と名付けられました。
SARSは急な発熱(38度以上)や呼吸困難を主な初期症状とし急速に呼吸不全状態が進行、死亡に至るケースも少なくない(死亡率10~15%)感染症です。感染の原因として、症状のある人との濃厚な接触(接触感染)や痰・咳・くしゃみ(飛沫感染)により感染すると考えられています。
SARSはまたたくまに中国や香港をはじめシンガポールのアジア地区、それにカナダなど世界中に拡大し多くの感染者が発生し、日本に感染者が現れてもおかしくない状況になってきました。
このような状況で沖縄県ではSARS感染地域からの旅行者の制限やSARS患者が発生した場合のSARS行動計画やSARS対応マニュアルが策定され感染拡大の防止対応がなされました。
しかし、7月には世界保健機関(WHO)はSARSの制圧宣言を出しましたが「まだ根絶には至ってない」とされ、同時に「今年秋に気温の低下とともに再び流行する恐れがある。インフルエンザの流行と重なった場合はSARSの疑いのある患者を見分け、隔離するのは非常に難しくなる」とも指摘。流行が冬場にずれ込めば、さらに危険性が増すと訴えていました。
その予想どおり、9月現在シンガポールでSARSに感染した人が一人出たという報告があり、これからさらに感染者が増えると思われます。
このことから、私たちの沖縄県でも感染者が出る可能性は十分考えられ、もしも、感染が疑われる患者が発生した際には患者の対応にあたる救急隊は自己の感染を防止するとともに患者の搬送手段である救急車や患者が触れた救急資材等から別の患者へ感染の防止を確実に実施しなければなりません。
そのためにも救急隊は、風邪症状やSARSに類似する症状の救急事案が発生した場合には、SARSに感染している可能性があるととらえ、使い捨ての全身用ガウン(黄色)、マスク、手袋、ゴーグルを装着して救急活動を行いたいと思います。
そこで、毎年流行するインフルエンザもサーズと症状が類似するため、感染防止の適用となります。そのような混乱の予防策としてまずインフルエンザワクチンの接種を推奨し、SARSの疑いのある患者との区別も必要です。
以上のことから患者発生時、患者への接触する救急隊への感染防止対策と救急活動方法を明確にし、地域住民への事前広報によって、患者発生時の混乱と感染拡大を最小限度におさえることができると考えますので、地域住民の皆様のご協力をよろしくお願いします。
ニライ消防本部 ℡956-2424
中部福祉保健所 ℡938-9701