読谷の自然(91)昆虫類【チョウ類】30~アオスジアゲハ~(アゲハチョウ科)
上面は黒色の地に鮮やかな青いひとすじの太い模様の目立つチョウで、ランタナやセンダングサなどのまわりで、花の蜜をもとめ、せわしく飛び回る姿を見かけることも多いでしょう。訪花中は翅をこきざみに動かしてはばたきながら吸蜜を行い、しかもひとつの花に滞在する時間も大変短いチョウです。
しかしながら、吸水中は、じっくりと一か所にとまり、口から水を吸ってお尻から排出するポンピングをさかんに行います。その吸水時にはしばしば集団を形成し、二〇~三〇個体くらい集まることもあります。
幼虫の食草は主にクスノキやタブノキ、ヤブニッケイなどクスノキ科の植物で、年に三~五回羽化し、出現時期は三~十二月までと長い期間見られます。
村内でも普通に見られるチョウで、特にクスノキ科の植物の多い石灰岩地の森林では、その林縁に多く見られます。
文・県立博物館 学芸員
嵩 原 建 二