読谷村の文化財(33)長浜貝塚
この貝塚は長浜集落の東方に位置する丘陵斜面にあります。斜面の多くは原野となっており一部に畑や墓が見られます。県内でも早くに発掘された遺跡で、多和田真淳氏によって戦前の昭和七年に発見され、翌年同氏によって試掘がおこなわれています。試掘の結果、今から約三千五百年前(縄文時代後期相当)の遺跡とわかりました。この時期はまだ農業はおこなわず、魚や貝などの海産物やイノシシなどの野生動物、野山の木の実や植物を食料とする狩猟採集で生活を営んでいます。昭和五十一年には村の史跡に指定されています。この縄文時代後期相当の時期、沖縄では丘陵斜面の岩陰に多くの遺跡があり、有名なものとして石川市伊波貝塚、北中城村荻堂貝塚、宜野湾市大山貝塚が国指定史跡となっておりいずれも丘陵岩陰に立地しています。
文、文化振興課 仲宗根求