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2004年7月発行 広報よみたん / 7頁

めざせ健康ゆんたんざ15 ~沖縄の食事と糖尿病(生活習慣病)の関係~

めざせ健康ゆんたんざ15
~沖縄の食事と糖尿病(生活習慣病)の関係~

 「長寿県沖縄」がなぜ糖尿病(生活習慣病)が増えてしまったのか…それは食事との深い関連があります。下表をご覧下さい。食事の中での糖質(ごはん・パン・麺類など)
とたんぱく質(肉、魚、豆腐、卵)と脂質(油、その他食品に含まれる脂肪も含む)の割合を全国と沖縄県を比較したものです。今回は脂質(あぶら)に注目してみましょう。一日に必要なエネルギーに占める三大栄養素の適性割合が糖質五〇~六〇%、脂質二〇~二五%、たんぱく質一五~二〇%ですが…沖縄県は昭和四十七年ですでに脂質の割合が適正の二五%を超え、平成十年の全国割合と同じ位の摂り方になっています。それは沖縄県の歴史的背景と関係があります。沖縄県は終戦後アメリカの統治下におかれ、全国より早く外国からの「缶詰類」や「洋食」を口にした歴史があり、その期間が長いということです。戦前は年に限られた回数のみ豚肉などで身体をつくるたんぱく質やエネルギー源である脂肪を蓄えていた生活から一変し、物が豊かになった今、行事や模合など食べる機会も多いため摂りすぎたものを処理する力が限界を超えており、そのために糖尿病などの「生活習慣病」が増えています。食べたものを処理していく働きをもつのが膵臓から出ている「インスリン」というホルモンです。欧米人に比べて日本人である私たちはこのホルモンを出す能力が低い事がわかっています。現在、働き盛りの四〇~五〇代の方は戦後生まれで、高脂肪食が摂れる環境に育ってきたため糖尿病や脳卒中、心筋梗塞などの発病や突然死が増えています。しかし、八〇代の高齢者は物が豊かになった現在でも昔ながらの素朴な食事をしている方が多く、健康で過ごされている方が多いのです。
 住民検診会場では「食品中に含まれているあぶらの量」を展示しています。バターや植物油などいわゆる「目に見えるあぶら」は減らしているという声はよく聞かれますが、肉、魚、豆腐などのたんぱく質や缶詰類、菓子類に含まれている「目に見えないあぶら」はどうでしょう?展示物を見た方は「あぶらをしらないうちに食べていたんだ!」と驚かれます。もちろん「あぶら」は生きていくために必要な栄養素です。山や海で遭難したときなど一週間も食べずに生還できるのは蓄えてあるからだの中性脂肪や皮下脂肪が燃やされて使われているからです。その反面、あぶらを摂りすぎると血液がドロドロになり、血管がつまる原因になるので「適正な摂り方」がとても大切になってきます。適正な摂り方は少しずつ学習しなければなかなか解らないので、まずは毎食お腹いっぱいになるまで食べるのを防ぐため、よく噛んで食事をすることを心掛けてみましょう。また役場ロビーにも食品中に含まれるあぶら量のフードモデルを展示していますので、役場へおこしの際は是非ご覧下さい。今年も「いきいきゆんたく講座」を開催しますので学習の場としてご活用下さい。また、講座への参加が難しい方もお気軽に健康共生課までご相談下さい。
文、健康共生課
  管理栄養士 比嘉康江

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