読谷村の文化財(41)
ウガンヒラー
ウガンヒラーは、読谷村字楚辺にある拝所でアガリウタキとも呼ばれ、集落の東側に位置します。一帯は一九五三年の米軍に強制接収されるまで古集落(いわゆるフルスビ)があった場所です。現在では米軍トリイ通信施設となっており、許可を受けたものでなければ立ち入ることはできません。ウガンヒラーは古堅小学校校庭から南西に位置し、こんもりとした雑木林となっています。林のほぼ中央で琉球石灰岩の塊が地表に現れ、岩の前に香炉が安置されています。おそらくこの岩がイビで、神の依代なのでしょう。一七一三年に琉球王府がまとめた「琉球国由来記」という書物には拝所として、楚辺村に「禰覇ノ嶽」「楚辺巫火神」「楚辺殿」があると記されていますが、「禰覇ノ嶽」がウガンヒラーに当たるのか、それとも別の場所なのかよくわかっていません。ここでは戦前から楚辺ノロや門中の神人によって初ウガンなどがおこなわれ、楚辺の人々に大切にされている聖域です。
文、文化振興課 仲宗根求