読谷の自然(100)
昆虫類【チョウ類】39
~ツマグロヒョウモン~
(タテハチョウ科)
日本では本州(近畿以西)から琉球列島に、国外ではアフリカから東南アジア、オーストラリアなどに広く分布します。ヒョウモンチョウ類はもともと北方系で、温帯地方に多くの種類がいます。ツマグロヒョウモンは日本産のヒョウモンチョウの中では唯一の亜熱帯系の種です。
成虫は三~十二月にあらわれ、草原や畑地、人家の庭にふつうに見られます。メスが食草をさがすために地面近くをゆるやかに飛ぶのをよく見ます。食草はリュウキュウコスミレなどスミレ類で、スミレの仲間のパンジーも幼虫に食われてしまいます。
オス・メスの斑紋に違いがあり、メスは前バネの先に黒色斑があります。メスの模様は毒チョウであるカバマダラなどに似ているため、これらに擬態していると考えられていますが、ほんとうのことは分かっていません。
文・写真
沖縄県ミバエ対策事業所
小 浜 継 雄
写真説明:オス