読谷の自然101 昆虫類【チョウ類】40 ~アオタテハモドキ~(タテハチョウ科)
翅を広げると二五ミリメートル内外と小さなタテハチョウの仲間で、農耕地や草原、公園など開けた場所に普通に見られます。特に草たけが低く、土が露出した場所の多い草原や農道わきでは数多く生息しています。飛び方は地上低く、直線的に素早く飛びますが、また元の場所にもどってきたりします。翅を閉じていると褐色や橙色、白黒の模様がまわりの色にとけ込んで保護色の役目をはたしますが、翅を広げると、特に雄は前翅の黒色や後ろ翅(後翅)の青色があざやかで、二つの目玉模様がよく目立ちます。
幼虫の食草は、キツネノヒマゴ、キツネノマゴ、イワダレソウ、オオバコを利用することが知られています。
本種は琉球列島、台湾、東南アジア、ニューギニアなどの他、アフリカの熱帯から亜熱帯など広い生息分布をもっています。県内では本来の土着分布は石垣島以南とされていましたが、最近宮古諸島や沖縄島でもふつうに土着しています。したがって、琉球列島での分布は沖縄島以南と広がってきています。
村内でも渡具知や楚辺、座喜味などの農耕地や農道沿い、草原などでしばしば
見られます。
文:嵩原建二(沖縄県立博物館学芸員)
写真:小濱継雄(沖縄県ミバエ対策事業所)