今から100年前、移民1世として故宮城伊八さん(伊良皆出身)がブラジルヘと渡りました。その際に一緒に持参した三線を伊八さんの四男であるセイシンさんが大切に保管していたものが、移民100周年の節目をむかえ故郷に帰ってきました。
その三線を沖縄ブラゴル協会会長の西原篤一さんがブラジルでセイシンさんより預かり、12月22日、伊八さんの出身地である伊良皆の公民館で親族や区民が参加するなか、そのお披露目が行われました。故郷の地を踏んだ三線を手に西原さんは「100年の時を経て故郷の地に帰ってきました。伊八さんもセイシンさんも喜んでいます。今日は100年経っても衰えない三線の音色をぜひ楽しんでください」と挨拶をしました。
その後、西原さんにより三線が演奏されると、訪れた人々は100年の思いを噛みしめるかのように、その深い音色に酔いしれました。