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1957年2月発行 読谷村便り / 3頁

農業経営計画について

 何事にも最初に緻密に検討された計画が樹てられ、その計画に基いてみんなが全能力を合せて実行されてこそ立派な結果が得られるものであります。例えば家を建てるに当たっても先づ設計図が作られそれに基いて大工も左官もその他一般労務も統制のとれた仂が続けられ最後には最初に設定した計画の建物が実■されるのであります。
 丁度それと同様に農業経営においても経営に当ては先づ経営計画が樹てられ、その計画に基いて経営が進められねば立派な成績をあげる事は出来ません。農家が来るべき一ヶ年の農業経営計画についてお考えになるならば、様々な考えや希望や戓は■さねばならない事柄が次々と浮かんで来ることでしょう。
 稲や甘藷は今年どうするか■■はどんなものをどの程度植付けるか家畜はどうするか田畑には何を植付順序はどうするか等胸にうかんで来る事柄を一定の順序に従い具体的に■並べこれを家族の労働力や耕地状態等をにらみ合せつつ又収支関係を判断し乍ら農業経営をして出来るだけ欠陥がないよう無駄が生じないように検討に検討を加えて作り上げるのが経営計画であります。
 ところが、農家の多くは経営に何等の計画性もなく、稍々もすればその時の都合次第或は過去のやり方をそのままに繰返すところのその日暮しの経営者が殆どであると思われます。
 この称は計画性のない経営のやり方では経営の目的を合理的に達成することは難しい。それでは農業経営をすることによってどれ丈の農業所得を上げそれによってどれ程の家計費を維持することが出来るかと云うことになります。
 これを合理的に達成するためには如何なる経営方法を採るべきかは家族の労働力や耕地状況や或は経営の自然的条件や市場関係等について経営の当初に当たって経営組織や経営の運営を始め経営全般に亘って充分に検討されねばなりません。
 例えば家族労働力についてみても家族労働力を年間継続的に完全に消化しようとすれば耕地にどのような作物をいかに組合せ如何なる順序で作付けていくか家畜はどうするか或は作業が重り合って一時に農繁期が集中することをさけるためには作業順序をどうするか労働能率を高めるためには如何なる作業■■を採るべきかと云った事を■め検討されねばなりません。
 このことは耕地の利用についても同様であり如何なる作物を如何なる順序で植付けてゆくか労働の適■利用や地力維持や雑草防止や■害虫駆除の■地からそれぞれ検討して計画を立てねばなりません。こういう計画を樹てる事によって収支計算を行いそれを検討する事によってその経営が果たして目的を達成し得る経営があるか否か判断出来るのであります。合理的経営は合理的計画によって始めて可能であります。

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